今朝は灰色の空からの始まり、ようやく咲いてきた近所の山腹「隠桜」は前々日の雪にもかかわらず、けなげに匂やかな色づきで咲き出しました。衛兵のような濃い緑の重厚な杉木立囲まれて、これはこれはひょっとしたら杉は天の岩戸で、隠れ桜は「天テラス桜」かなとかイメージがふくらんでゆきます。そう、この桜は東の方を向いているのです。でも今朝はお陽サマ今日は拝めませんが、これまた林の間に垣間見える断片・琵琶湖は、合い応えるように見えぬ朝日にもかかわらずピンク色に染まり。田圃道をたどりながら、桜色の琵琶湖×天テラス桜×鬱とした空+衛兵杉、さらに頭の中は寒空の下ヒートしてゆくのです。山中の「一つ桜の灯明」です。
昨日の天気に感心!朝方は雨模様、でも気温は以外に寒くなかった。でもそのまま気温があがらず、ゾクリ。そして雨が白い点々へと。その白い雪の点々が杉林の濃緑をバックに、こちらにやってくるのがわかるのですね。次からツギへと、目がチョット離せなくなります。冬の妖精たちが、雪降り模様のパネルをもって此方らにやってくるようです。気になったのはようよう色づきだした桜の事。傘をさして見にゆきました。歩いている間も雨になったり雪になったり、雪の時はやってくるのがわかります。そして、桜の色と雪の白の絣模様、「雪桜」か「桜雪」、春雪と桜の凄艶さ、そして雪が繁くふりだし霞んでゆくすがた。「春の桜雪女」の景。そして、次の朝の雪の降り積もった凍り桜の姿はいかがでしょうか。幻想に頭はクラクラ、明けるとともに駆け付けるてゆきました。
昨日はまずまずの天気、といっても今までの天気が悪すぎまして、これが良い天気なのかという判断基準をなくしてもいるようです。足下はグジュグジュ、周り全てが天然の地べたという事です。外人間ですからそれでも嬉しいのです。(アウトドラとは違います)雨がぱらついていないから。午後から雨模様とは聞いていました、頼まれて近所に木の片付けに。2トントラック分ぐらいあったでしょか。釘付き角材多数、そして杉の磨き丸太。端材多数。先端恐怖症なのでマガマガしく曲がり光って多数釘出たものはびくびくものです。まあ、取り扱いも注意なのですが。それがドンとダンプされて雨上がりドロドロの中に、最初はへっぴり腰おっかなビックリ、でしたが身体の動きがよくなってくると、ともかくどんどん箱とわれる建築現場の隅に置いてある荷台にドンドン放り込んでゆきます。釘に気をつけつつ、かがみ込み纏めて採って、身体をおこしポイ!これの繰り返し。そして熱くなってきて、汗がにじみ始めました。こんなに薄着して大丈夫かいなと、いちおうヤッケをもってきていたのですが無用。なかにヒートなんとかの素材を着こんでいたものですから、これが裏目になってきまました。一度着替えに帰ろうかとも思ったのですが、ままよとそのままに。そして一時間ばかりで終了、これが私のダイエットともいえます。それに敷居に使うような木と磨き杉丸太を軽トラ半分ぐらい貰って帰ってきました。つい何かに使えるとおもうのですが…。
今朝も平板灰色空模様。こういう時はつらいんですね、散歩に拍車がかかりません、なんとなく辺りの景色までくすんで見えますから。太陽なんて薄ボンヤリの顔色ナシの浮きダルマ。桜が満開とか聞いていますが、この辺りはその気配などないと思っていたら、なんとなく歩いているウネウネ道の谷向こうの林に、ホワンと薄紅色がみえたのです。以前は花火のようにまんまる桜だったのですが、ダンダンあたりの針葉樹などが伸びて年々肩身を狭くしてゆき、いまでは満員電車の紅一点という具合。今朝それをみつけて、案外この間からの寒さ強風を、周りの木々によって風から守られていたのではないかとフッと思ったのです。絨毯並に杉っ葉木立が落ちていたことか。それに肩身の狭く咲こうとしている山中のさくらに、なんともいえないものを感じます。「隠れ桜」の風情。
昨日は冬春冬の時雨、夕刻には細かな粉雪。今朝は車の上も田圃も白く薄化粧。そして、もうバケツ全体が凍らないと思っていたのですが、全面薄氷。トンボの翅ににた模様の氷のはりよう、トンボは夏力強く飛翔しますが、この薄氷の繊細さは「冬の天使の羽根」と思いました。去りゆく冬の「天使の羽根」。