これ、「Qure!」の絵のモチーフ、海王丸。もちろん全然似ていないけれど
雰囲気はこれですので。こんなふうにセールが多いと以外に矢印の付け方が
むずかしい。懐かしいなあ、もう30年も前だなんて、時間が過ぎるのは早いのです。
「Qure!」 4回
魔法の船なのだから抗天候バリアーを張れば危ない目には一切遭わなくて済む。何が目的でこんなに危険な訓練をするのだろう。いつでも間一髪で俊足のセイラーが守ってくれているが、出来れば恐い思いをしないやり方もあるのではないか。
この船、ペリオディック号は全長八十メートル全幅十二メートル。現代の帆船としては大型の方だ。空に向かって三本のマストが海面上から約四十メートル伸びている。一番上のデッキ(甲板)の上に約三十枚ある帆を開いたり閉じたり。帆の操作のために乗組員が引っ張る細めのロープが何百本も留めてある。
船の前から三分の一の辺りに、十㍍ぐらいの一段低いプープデッキがある。ここからドアを開けて船内に入ると、そこに二つの教室。この階に船長以下乗組員の居室、もう一つ下の階に女子と男子の居室が船の前後で仕切られて並んでいる。居室の下はエンジンルームと飲み水のタンクなど。つまり簡単に言うと一部バルコニー付きの三階建てだ。
ヨットのように無理に風で走らなくてもこの船にはちゃんとエンジンが付いている。いや、今まで一度もエンジンが動いた事はないが、帆がなくても走れると聞いている。
うわさでは世界でも初めてのエネルギーを利用する、最新型のエンジンらしい。