長い苦しみの期間を通して、得たものとは
普通に言われている様々な活動の「基本」は100%応用だったということ。
その基本のもう数段下の階に、人間なら全員平等に持っている「本当の基本」が
隠れているんです。言葉を使う活動にはその基本は一つも含まれていない。
なぜなら、「言葉は基本ではないから。」 基本の組み合わせに付けた記号。
だから、魔法のキーワードを新たに慎重に一度作ると「効く」何にでも「効く」のです。
自然に覚えた単語は全部意味を付け直さないと使えない。「健康」とか「感謝」とかなんでも。
本当の基本はただひとつ。「誰でも、どっちが楽かが分かる」ということ
アメーバーだって持っている「快適な方が決められる」という感覚。
これでどんなことでも表せるのです。コンピュータだって0と1だけで全部出来ている
陰陽の法則もおなじこと。陰と陽の二つだけで世の中の事象全部が表せる。
この基本を使って、何でも出来ている。普通の「基本」はこれから生まれた「応用」なんだ。
だから、出来る人もいる、出来ない人もいる。
出来ない人はほとんど出来る人にはならない。
そうなっちゃうわけ。
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naniの会
「Qure!」
ハワイの賢者
二十日ぶりに制服に袖を通して、あちこちバス見学をした。
同級生全員、フラダンサーにレイを掛けてもらって、
ノエルなどは真っ赤になっている。夕方、カメハメハ大王の像の
近くで賢者を待つこと数十分。自然に語りかけて、森に迷い込んだ人を
探す魔法や、熟し切っていない実をすぐに食べられるようにする魔法など
、自然と一体になったサバイバル講座になる予定なのだが、
土地柄なのか時間にはかなりルーズのようだ。
ウクレレを、大きく張り出したお腹の上に乗せて弾きながら
誰かこちらに向かって歩いてくる。まるで雪だるまのような体型だ。
「アロハー、オエー! 」 「アロハー、オエー!」
魔法学校の生徒の前にやってくると、ユウヤの前で止まって、静かに目を見た。
「嵐の夜はよく眠れたかね」
「えっ? 最初は恐くて一晩中震えていました。船が沈むんじゃないかと心配で」
「それで?」
「今は、別になにも考えないでどこでも細切れの時間にもすぐに眠れます」
「それはよかった。大したものだよ」
ユウヤは恐がりなので、夜寝付かれず始終あくびばかりして授業について
行けないことがよくあった。ところが謎の猫テト吉に「Quar!」を教えて
もらってから、布団に入って何度か「Quar!]
と唱えることが習慣になっていた。なぜかそれで安心して眠れるのだ。