お墓参りに・・・

　昨日はおじの命日。　従姉妹達家族がきっと一緒になるだろうからと、墓参は今日にした。　しかし先週もう従姉妹達は帰省したとのこと。　叔父が亡くなってからというもの命日には墓参を欠かしたことがない。　義叔母とゆっくりした時間を一緒に過ごす。他愛ない話から、昔話まで・・・、ありとあらゆる話が飛び出す。　母方の昔話が聞ける人は唯一義叔母だけになってしまったと気付いた。　祖父母の話や亡き母の話も・・・。　代が変わり従弟になったら知らないことばかりだろうし、私も当然年をとる。　今のうちにと思いあれやこれや話しを聞く。　

　でもその義叔母も今年の夏には大病をして長期入院をした。　もしもあの時発見が遅れていたらと思うと怖い。　「せめて今年一杯は大人しくしないといけないよ。」と言うそばからじっとしていない。　車で到着した時には、自宅そばの畑に座り込んでいた。　私に豆を持って帰そうとしたと言う。　義理の叔母なのに・・・、私が行くと必至で何か持ち帰らそうとおしゃべりもやめて動く人だ。　
　
　「何もなくていいよ要らないよ。だからじっとしていて座っておしゃべりしよう。」と私。　亡き祖母もこんな風だったなあ・・・。　何を持ち帰らそうかと動き回って集めていた姿が目に浮かぶ。　義叔母もその頃の祖母とちょうど同じくらいの年齢になり姿が重なる。

　「とにかく無理しないように、身体を冷やさないように」と言って車に乗った。　何度こうして叔母は見送ってくれたことだろうか。　バックミラーから姿を探しつつ車を走らせる。　時間が少しずつ少しずつ流れていく・・・。


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