エイ！！負けるもんか・・・！！

　私にも同様なことが言えたのであろうか・・・と思うこともあったが、最近非常に感じるのが「打たれなれていない人が増えている」ということだ。

　誰かに注意されたら直ぐにへちょんとなる。「エイ‼‼くっそう！！負けるもんか・・・」という精神力というか、へこたれない精神力が育っていない人が増えてきたのではないかと思う。　

　若者が引きこもりになったり、なにか犯罪へ走ってしまったり、軽い気持ちで一生を台無しにしてしまったり・・・。　そうしたことにつながっているのではないか。　

　何がそんな風にしたのか・・・。　悪いことをしてもまずは親、祖父母、周囲の大人たちに叱られていなかったり、注意されていなかったり、方向を変えれば無視されて育てられている状態・・・。

　むしろ今の世の中、当たらず触らずをよしとする風潮がある。　スーパーで走り回るわが子を叱らない、いや叱れない親。　そんな状態を赤の通りすがりの大人が注意しようものなら、見当違いも甚だしいが、親はその大人に激怒する。　一体どうなっているのか。

　いけないことをすれば当然いけないと教えてやらなければいけない。それが親のなすべきまず一番基本的なことの一つ。

　「打たれなれていない人間」を作らないためには、まずはそうした親や一番身近な大人からの注意に始まるのではないだろうか。

　誰も赤の他人はわが子を叱ってはくれない。　せいぜいが学校の先生くらいなものだ。　それも昨今では当たらず触らず・・・かも知れない。　「やれ体罰がどうのこうの・・・」と言われ始めて、教師は変化している。　決して「体罰を肯定」はしない。　体罰はいけない。　しかし昔とは全く違ってきていると思う。

　競争心も育ちにくい気がする。　他人との競争もだが、そこには自身との競争もあるはずだ。

「負けん気の強い、そして少々打たれてもへこたれない」そんな人間を育てていかなければいけない・・・。


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