明日は母の命日。 そして10日はその母の父、私の祖父が104歳で亡くなった日。 そして12日は父の命日だ。 nなんと重なったものだ。 今日は早朝よりパタパタ用意をして車で走った。 まずは両親のお墓参りへ。 途中開いている日曜朝市2カ所に立ち寄って、新鮮な胡瓜、人参、玉葱、じゃがいもを購入。
とても懐かしい風景がどんどん流れていく。 「この道を折れると○○中学校、ここは△△中学校」お世話になったなあ・・・。 そして「ここは叔母が話していたお家」などなど思い出しながら走る。 「ここで娘達が幼い頃水遊びをさせたなあ」「ここで乗っている車がエンストしてちょうど居合わせたパトカーのお世話になったなあ」などなどいろんなハプニングがあった場所を通過する。
そうこうしていると兄のログハウスに到着。 おしゃべりをしているうちに雷が鳴り始め、土砂降りに・・・。 お昼を食べてようやく雨が収まったためお墓にお参りした。 兄妹二人で草を抜き、何やら喋っている光景を両親が見ているようにも思える・・・。 この時期に娘とお参りするとなぜかいつも雨蛙がいた。 それを長女は「おじいちゃんが雨蛙になって迎えてくれてるんかねえ」などと言っていたものだ。 まあそんな事はなかろうが不思議にいつもいたなあ。 今日はいなかったが・・・。 妙な事を思い出している。
兄とあれこれおしゃべりしてあっと言う間に2時過ぎに・・・。 母の生家へ20分ばかりかかる。 自家製の胡瓜、ニンニク、玉葱を貰ってまた走った。 途中、何だか本当に昔見たことのある風景に思わず車を道路脇へ止めてしまった。 晴れた空を雲が流れていく。 流れが速いためなのか、その影が道路に写し出される。 幼い時分に、夏の川へ近所の子供達と連れ立って走っていくときに見た光景・・・。 う~ん懐かしい!!
叔母が待ってくれている。 でもその叔母も去年心臓にペースメーカーを入れて、急に腰が曲がり不自由な身体になっている。 何だか切ない。 お参りして、いろんな話をした。 祖父母の話を聞き、私はメモをとった。 叔母曰く「息子や娘は知らないよ。」 そうだよね。 落ち着いてこんな話ができるような時間もあるようでないものだ。 そして知っているようで実は知らない。 前回訪ねた折に、アルバムを借りた。 亡き母の娘時代の写真があったからだ。 それから祖父母の写真も。 スキャナーで取り込んでおいた。 楽しい時間はあっと言う間。
「もう帰るね。」と言う言葉をいつも躊躇する。 「また一人になるよね」と思うから・・・。 気丈にしてはいるけれどきっと寂しいはず。 分かっているから切ない。 子供と同居と言う話もあるらしいが、まだこの家にいたいのと言う。 切ないなあ・・・。 車に乗る私をずっと手を振って見送ってくれる姿は後ろ髪を引かれる。 腰をかがめて作ったであろうじゃがいもと玉葱を持たせてくれた。 「絶対に農作業なんて駄目よ!!」といつも言っているのに・・・。 「惚けてはいけないからねえ」と言う。 「また来るからね。ありがとう。」と言うのがやっとだった。
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