memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

けんちん汁

2013-07-20 08:06:27 | グルメ
野菜を煮込んだスープものが大好きです。
とはいえ、この暑さ。時間をかけて煮込むアツアツが美味しい汁もの・・・は、全くの季節はずれですが、敢えて。
冬になったら作りましょう^^

■けんちん汁

1人前約100キロカロリー 約40分

【主な材料・4人前】

木綿豆腐 半丁
大根   200g
ニンジン、ごぼう 各半本
干しシイタケ 2枚
出し汁 4カップ

干しシイタケを戻し、薄切りにします。
豆腐を粗くちぎり、ざるにあげ、水気を切ります。
大根、ニンジンは厚さ5ミリのイチョウ切り、ごぼうはささがきにして水にさらします。
鍋に、ゴマ油大さじ1を熱し、ごぼう、ニンジン、大根を炒め、しょうゆ小さじ1を加え、ひといためします。
出し汁、シイタケ、豆腐を入れ、煮立ったら弱火で20分煮ます。
しょうゆ小さじ2、塩小さじ半分で調味します。


「ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利」ミステリーの語り口

2013-07-20 07:53:27 | BOOK
作家、逢坂剛氏のおすすめ本。
 
「ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利」ロバート・バ― (平山雄一訳、国書刊行会・2310円)

 まことに珍重すべき、ミステリーの古典である。著者はコナン・ドイルと同時代の作家で、ホームズもののパロディを書いたこともある、という。主人公のウジェーヌ・ヴァルモンは、フランスの刑事局長の座を追われ、ロンドンに渡って私立探偵になる。その、破天荒な活躍を描いた連作短編集。
 本書は、<我輩>という一人称で書かれており、往年の保篠龍緒訳のアルセ―ヌ・ルパンものを思わせる、軽妙な語り口が心地よい。これは何より訳者のお手柄だろう。何より、ヴァルモンの気取った、それでいて憎めないキャラクターが、いちばんの収穫だ。ビクトリア朝の時代色がよく出ている。捜査方法など、英仏のお国柄の違いを論じるおしゃべりも、おもしろい。
 提示されるなぞと解決は、どれも古さを感じさせず、総じてルパンものより合理的である。中でもヴァルモンが、犯人一味の青年にやり込められる、「うっかり屋協同組合」は失敗談にもかかわらず、愛すべき小品に仕上がっている。
 昔ながらの、読書の楽しみを思い出させてくれる、佳味あふれる作品集である。