memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

武者小路実篤ゆかりのお茶

2020-05-13 16:28:54 | グルメ
2020年4月2日朝日東京版より

調布の武者小路実篤邸の紹介記事で、近所のお店との交流に目を惹かれた。
調布市若葉町1丁目の旧武者小路実篤邸は、現在記念館として一般公開されており、5000平方メートルの敷地は紫陽花や紅葉などが茂り、「実篤公園」として市民に親しまれているそう。
場所は京王線のつつじが丘駅と仙川駅からほぼ等距離だが、仙川駅から行くと、途中にある「神代書店」は駅から少し離れた実篤の自宅までの道のりを編集者がよく尋ねに来たらしい。道案内のお礼に、実篤は「雨が降った それもいいだらう 本がよめる」と書かれた色紙を送ったそうだ。
現在でも店頭で観ることが出来るとのこと。行ってみたい。
その神代書店のすぐ近く、お茶の専門店「青香園」。
静岡や京都・宇治など産地別に約30種程度を販売している。
実篤は同店の静岡県産やぶきた茶「玉峰」を愛飲していた。
試飲させてもらうと、すっきりした飲み口と、さわやかな香りが感じられた。
3代目の伊藤真美さん(63)は「この地域の水にあうお茶で、ホウレン草を生で食べたときに感じる『緑の味』がするものを選んでいます」と話す。
実篤は、杖をつきながら商店街をよく歩いていたという。
「玉峰」は当時とほぼ同じ100g1080円。
伊藤さんは「その頃の1000円というのは、相当な価格。それでも気に入ってくれたようです」
店内には実篤が書いたという屋号の署が2つある。
最初は右から「青香園」と書かれ贈られてきた。でも、伊藤さんの母が「最近は左から書くことが多いのよね」と話すと、今度は左から書かれたものが届いたという。お茶の花の絵と「日々是好日」と添えられた色紙も飾られている。
実篤の署を眺めながら、時を超えて同じお茶を頂く。
そんな体験もよいのでは。


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