火葬が出来たというので戻ったら骨壷の用意が出来ていました。
大きいので人間と同じ大きさだそうです。
大きかったアストンがこんなに小さくなりました。
体液がお腹に溜まっているのだそうですが、彼の場合は大きいので5リットルもその体液があったそうです。
人間のものとなんら変わらないです、二人箸でお骨を拾い、細かい骨を集骨し頭蓋骨を入れてもらい、
骨壷を閉めてもらいました。
アストンは小さい姿になって家に戻ってきました。
アストンの布団は居間の一番いい席にあります・・今見ると居間はそこがぽっかり何にもなく空いて寂しいです。
ライカちゃんはペットロスにならないためと、あわよくばアストンのお嫁さんに・・なんていう考えもあって
家に来たのですが、でも、本当にこの子がいてくれて良かったです。
バタバタしていて気がまぎれますね。
、
帰宅したら早速、ライカさんはサークルを脱走していて家中走り回りぐちゃぐちゃにし、母が買ってきてくれた
「メゾン カイザー」の甘いデニッシュを二つも平らげていました。
その上、プントちゃんにちょっかいかけて・・・帰ってきたらプンちゃんの足音の後からドタドタした足音が
追いかけていました。耳を齧られたんだろうけど幸い傷はなかったです。ごめんねプンちゃん。
アストンは大好きな家の、お気に入りの場所からみんなを見守ってくれている気がします。
アストンを火葬してもらうために、彼の大好きだった車で最後のドライブ。
涙雨が降っています。
寺院がやっている所なので簡単にお経を上げていただきました。
アストンはシェパードの中でも大柄だったので火葬のときに足がつっかえましたが何とか入りました。
体が大きいので火葬に50分かかるそうです。
来る途中の涙雨が追いかけてきて、暫くは待合室の談話所に移動できなかったです。
朝のアストンは手の体温が下がっているのを感じました。
全体的に体温が下がっています、昨日の朝から水も飲めない状態だったので開いている口の
舌の上に手で水をたらしてあげました。最初の何回かはペロペロ舐めていましたが何回かやっていると
途中で舐めずに垂れ落ちていきました。
今朝の7時30分くらい、突然痙攣が始まり・・何度か大きく顔を上げて・・・安らかなお顔で
天に召されていきました。
旦那が目を閉じてあげようとしたら、涙が一粒アストンの目から零れ落ちました。
甘えっこでさびしがり屋のアストンは、昨日一日おとうさんとおかあさんと一緒に居間にいて、
みんなでテレビを見て笑ったりするとそれに答えるように尻尾を振りました。
呼びかけると尻尾をふわりと振り、起きられないのに懸命に首をもたげてお父さんお母さんの
顔を見、安心してまた寝る・・・を、何度も何度も笑顔で繰り返しました。
きっと長期出張で週末しか帰れないお父さんの帰りを待って、アストンのために休みを取って
一日早く早く帰ってきたお父さんと、お母さん、みんなで一緒に一日いつも通りに過ごせて
満足できたんでしょう。
倒れてから出来る限りの看病をしたし、後悔はありません。
アストンの為に遠方からわざわざ会いに来てくれた姪っ子や私の両親、心配してコメントをくれた人々・・
アストンは幸せな犬生でした。
人間で言えば96歳を過ぎているのだから、大往生と言える犬生でした。
皆さん、有り難うございました。