バルセロナではもう一軒、老舗と言われるレストランに行ってみた。
ロス・カラコレス。
店名のカラコレスは"かたつむり"の意味。
かたつむり料理を食べられるお店。
モデルニスモ感たっぷりのエントランスが可愛い
ステンドグラスには、名物のかたつむりがデザインされている。
内部も歴史の積み重ねられてきた感がとても素敵
入った時は、すぐ奥にはもう厨房が見えてるし、入口のカウンター席しかないのかと思ってそこに座ったんだけど、他の人が奥に入っていくのを見て中にもまだ席があるんだと気付いてテーブル席に移動させてもらった。
カウンターから奥は、不思議なことに皆様絶賛調理中の厨房のど真ん中に繋がっている。
「え?いいの?こんなとこ通っていいの??」と戸惑いつつ、「恐れ入ります・・・恐れ入ります・・・」と進んでいくと、広い店内に続いていた。
厨房を通り抜けたところから階段を上ったり、お部屋を通り抜けたり、また段差があったり、ちょっとクネクネした様子が「迷路みたい!」とウキウキした。
窓ガラスにも、ラブリーなカタツムリが描かれている。
中には"ザ・お給仕さん"といった風情のナイスミドルのウエイターさんたちが勢揃い。
こちらが歩いてくるのが分かると、素敵なたたずまいで挨拶をしてくれる。
この人たちのプロフェッショナルな感じが良かった。
スペインの老舗では、どこでもこういうおじさん達がキリリと働いていらして素晴らしい接客をしてくださって、彼らのスマートな対応やこちらに向けてくれる笑顔を見ただけで「ああ、ここにきて良かったなぁ」というほっこりした気持ちにさせてもらえた。
ここで食べたのはパエージャと、やっぱ看板商品のカタツムリ。
パエージャはシーフードのにしてみた
始めはパエージャパンにちゃんと入って、ちゃんと"パエージャです!"って見た目で運ばれてきたんだけど、「ヨシッ!」とカメラを取り出そうとした瞬間、そのジェントルマンが華麗に運び去ってちゃちゃっと手際よく取り皿に移してまた持ってきてくれたんでその最初の姿は撮れず・・・。
かたつむりは、フランスで食べるエスカルゴ的な見た目を想像していたんだけど、こんな感じ。
カタツムリ自体はたくさん入ってるんだけど、一匹一匹はけっこう小粒で、そのぶん身が小さいからフレンチのエスカルゴ的なムチムチとしたサザエ的食感には欠ける。
味付けも・・・、ちょっとしょっぱいな。
パンと一緒に食べろということなんだろうけど。
ま、ここは「名物は一度くらいは食べてみないとね!」と思って、雰囲気を味わいに行くのがいいお店だと思う。
外でグリグリ回って焼かれているチキンの丸焼きのが美味しいかもしれない。
でも、お店の雰囲気はとってもいい。
食べ終わってからお店の外へ出て外観の写真を撮っていたら、それに気づいて走り出てきてくれて、一人で自分の写真を撮れないワタクシの写真を撮ってくれたお気遣いも嬉しかった。
スタッフの皆さんが、ほんと素晴らしいお店だと思った。