+.。*ちっちゃなヨロコビ*。.+

日々のちっちゃなヨロコビを見つけたい

国が違えば

2010-07-03 08:16:43 | 海外

韓国の俳優さん、パク・ヨンハさんが自殺されて、そのニュースでもちきり。
あれだけ親を敬う、子供が先に死ぬのは親不孝と言われる儒教の思想の強い国で、あんなにお父様に対する敬愛の念を示しておきながらも、その末期の癌で苦しむ父親より先に自ら死ぬことを選ぶなんて、よっぽどのことがあったんだねぇ・・・。
まだお若いしとても残念だけど、パクさんには嫌だったこと、辛かったこと、全部忘れて安らかに眠ってほしい。


そのニュースをいろいろ見ていて興味深かったのは、韓国では葬儀場が病院に付属なこと。
葬儀場が、病院と一緒にあるなんてねぇ・・・。
日本では聞いたことないよね。
どうなの?それ。
重症の患者さんとか、「俺、このままあのお隣行きかな・・・」とか微妙な気持ちにならないものなのだろうか?
まぁ・・・、離れた葬儀場まで運ぶ必要がないから、合理的っちゃー合理的。

お葬式も、3日葬というらしいね。日本みたいにお通夜&お葬式のセットではないんだな。
これは亡くなった年齢や、社会での立場でもっと長いこともあるとか。

そして荼毘に付したら、遺骨を家に持ち帰るでもなく、そのまんまお墓に直行して納めちゃうんだね。
それもまた、彼の葬儀は仏教式だったのに、日本の仏教式みたいに「49日までは家でお線香をあげる」とかそういう習慣は無いんだなあ、と違いに驚いた。

さらに言えば、一般的にはいまだに土葬が行われているけど、親より先に死んでしまった子供は火葬してしまう、という風習でもあるらしい。
「国が変われば葬儀もいろいろだなー」、とほんと興味深かった。



いろんな国のその独特な形状のお墓に興味深々の私は、お葬儀にもまた興味あり。
香港では、お葬儀の時は、白の上下体操着みたいのと、これまた白の体育館履きみたいなのを買ってみんなそれで参列し、式が終わったらそれを着たまま家に帰るのは縁起が悪いんで、その前にどっかで着替えて、それはその場で捨ててから帰る、とどこかで読んだ。
お葬式は白なんだねー。
そして、一同そんな恰好じゃ、なんか運動会みたいだね。

中国では、「青は葬式の色」らしいし、ベトナムで見かけた霊柩車はデコトラみたいに超ド派手な極彩色だったし、お墓に至ってはこのカラフルさ。

死にまつわる色についての感覚もそれぞれだね。


香港では、"あの世は存在する"という思想から、亡くなった方があちらの世界での生活に困らないように紙で作られたお金や、家などの家財道具を葬儀で燃やすんだよね。
香港でそういうグッズを売っている店を覗いたら、生活必需品はみーんな揃ってて面白かった。
http://4travel.jp/traveler/lonelyvagrant/album/10338378/


PCだとか、カメラとか、指輪だとか、ボートだとか、車もベンツとかね。高級品も揃ってる。
あれをみんなあの世に持っていったら、そうとうラグジュアリーな生活ができるねぇ~。



バリ島のヒンズー式のお葬式では、みんな着ている服の色はまちまちだった。
彼らの葬儀は、「なるべく多くの人に見送られたほうがいい」との思想から、全く見ず知らずの人間も、現地の正装さえしていれば参加もOK。
前回、たまたま滞在中に、「お葬式ありますよ~」とのチラシを見かけたので参加してみた。
http://4travel.jp/traveler/lonelyvagrant/album/10139546/

当日は、たくさんの村人達がその方のお宅に集合して、白い布に包まれたご遺体がお神輿みたいのに乗せられて、ガムランの音楽と共に賑やかに火葬場まで行進。


火葬場は屋外で、レンガで作られた炉があって、そこでご遺体が焼かれている間は、みんなその辺の芝生に座り込んで待っている。
なんか、素晴らしい晴天の日差しのなか、芝の香りも心地よく、アイスクリーム売りとか、飲み物売りとかも来たりして、あんまりのんびりしていてこれがお葬式だというのがちょっと変な感覚だった。
彼らも輪廻転生を信じているから、悲壮感とかもあまりなくて、死者を賑やかに送り出すお祭りのようだった。

焼かれた後の灰は集められて、それを海まで持ってって海に流す。
お墓を持たないのは、なんかいさぎいいなぁ~と思った。
自分もお墓を守ってくれる子孫もいないし、そのへんにパパッと撒いておいてくれればいいや。

いや、それにしても・・・国が変われば・・・だよねぇ~。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まあくん、いらっさい! | トップ | 買ってもーた »
最新の画像もっと見る