すごーーーーーーーーーくショックな事実を知ってしまった・・・・・。
永遠の憧れだった大好きな男性が、3年前に亡くなってしまったと知った・・・。
伊作ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつか連絡を取りたい、もう一度会いたい、せめて今でも大好きと手紙で伝えたいと思っていたけど、その機会もこれで永遠にやってくることは無くなってしまった・・・。
まだ51歳だったって・・・。
長生きはしそうになかったけど、それにしても若過ぎるわ・・・。
まだ自分が若い頃、レコード会社でバイトしてて、そこで映像ディレクターをしていたのが伊作ちゃんだった。
日本のプロモーションビデオ界の草分け。
NY育ちで破天荒で、あっちの習慣から車を運転してる時にバンパーをガツガツ当ててきて平気な顔してるから、周りの車持ちから恐れられていた伊作ちゃん。
身のこなしやアンニュイな雰囲気が恐ろしくセクシーで、めちゃ優しくて、渋い声で、ごく自然に会話にウインクを挟んでくるから、女の子が虜になってしまう伊作ちゃん。
自由人で、才能に溢れてて、アーティストやスタッフを家族のように大切にして、いつも飄々として楽しそうで、笑ってる時の顔が最高に可愛い伊作ちゃん。
もーーーーーーーー、本当に憧れ。
大好きだった。
いつも優しい声をかけてくれる伊作ちゃんを、本気で自分のお兄ちゃんだと思っていた。
「こんなかっこいい人になりたい!!」と真剣に思っていた。
・・・だけど、ワタクシの留学を挟んで、拠無き事情があってそれっきり会えなくなってしまった・・・・・・・。
この悲しいニュースを知ったきっかけは、こないだの脱原発デモ。
そこで偶然、久々に昔制作会社に居た頃の仕事仲間に再会して、今は映像制作系の仕事を控えて福島の子供達を救うためのプロジェクトに注力しているとの話を聞いて、リンクを教えてもらったのでそのサイトを見ていたら、その賛同者のリストの中に伊作ちゃんがスカウトしてデビューさせたアーティストが居たのだ。
「あーーーー、まだミュージシャンとして活動しているんだ!!あの時、彼はまだ高校生だったかな?懐かしい!!!」と思い、「伊作ちゃんは今何してるんだろう?」とふと気になってググってみて見つけたのがこの訃報・・・。
あれから、自由人の割には(笑)ずいぶん出世して、レコード会社の社長さんまでなったというのは、以前どこかで読んで知ってた。
それで、ますます「ワタクシからは気軽に連絡を取れないようなお偉い人になっちゃったな・・・」と思って連絡が取りづらくなっちゃってたんだよなぁ・・・。
しっかし似合わないーーーー!!社長ってーーーーー!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おじさんになってもきっとセクシーで魅力的だったんだろうな・・・。
本当にもう一度、会いたかった・・・。
いろんなアーティストのPVやライブの映像を、連日徹夜でヘロヘロになりながら編集している現場で、細い肩や腰を揉んであげたり、目覚ましのコーヒーを淹れてあげたりすると、喜んでくれたよね。
出来上がった作品を見て、「すごくいい!」と褒めると、「シロウトのお前に褒められるのが一番嬉しいわ」って笑ってたよね。
みんなで行った伊豆の温泉やイチゴ狩り、ニューカレドニアなんかもすごーーく楽しかったね!
ニューカレでは伊作ちゃんはとうとう一度も水着姿にはならなかったけど、プールサイドで水着姿のワタクシの肩に控えめに手を回してくれて撮ったツーショット写真を気に入ってくれて、しばらく自分のデスクに貼っていてくれたのを思い出したわ。
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伊作ちゃん・・・・・・・・・、お兄ちゃん・・・・・・・・・・。
本当にもうこの世に居ないの?
なんか・・・信じられないわ・・・。
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気付いてから見てみれば、アーティスト、クリエイター、同僚、関連の有った業界人やスタッフ・・・、いろんな人のブログで、彼の事が語られている。
みんなが口々に、「天才だった」、「最高の表現者だった」、「自分の人生に強烈なインパクトを与えた人だった」、「大きなチャンスをくれた恩人だった」、「憧れだった」、「目標だった」・・・と褒め称えている・・・。
たっくさんのアーティストに関わって、彼らからも絶大なる信頼を得ていたから、彼らの口からも伊作ちゃんの名前はたびたび語られていたので、そのアーテイストのファンたちにも良く知られた存在だった。
だからそういうファンたちからも、彼の死を悼むエントリーがたくさんあった。
「彼の作る映像が大好きだった」、「自分の好きなアーティストは、彼が作ってくれた作品のお蔭でより一層輝きが増した」、「撮影を別の監督が請け負うと分かった時は、"伊作さんが撮ってくれればいいのに!"と残念だった」、「自分の青春時代に好きだったアーティストの映像作品は、ほとんど彼の作品だった」、「映像を見ただけで、"これは伊作さんの作品だ!"とすぐに分かってしまうぐらい、彼だから撮れた、彼じゃなきゃ撮れなかった映像だった」、「コンサート会場に行って、そこに撮影の準備を進める伊作さんの姿を発見すると、"よし!このライブの映像、最高のクオリティになること確定!"と喜んでいた」・・・と、とにかくみんな大絶賛・・・。
そんなにすごい人だったんだね・・・。
今日はとりあえず、会えなくなってしまってからの姿を見てみたくて、監督しながら自分も一瞬映りこんでいるという、矢野顕子さんのビデオ、アマゾンで取り寄せてみたよ。
こんなにたくさんの人に愛されて、こんなに仕事を評価されて、いっぱいいっぱい好きな映像を作って・・・。
短いけれど激しくて、恐ろしく充実したシアワセな人生だったんだろうな。
交流のあった人たちは、彼の言った言葉とかをニュアンスそのままに書いてくれてる人も多くて、「あー、言う!そういう言い方するよね!」って懐かしかった。
相変わらず言ってるセリフがカッコよくて、会えなくなってからも変わらず強烈に魅力的な人間だったんだな、って分かって嬉しかった。
一緒に仕事してた後輩の人がね、自分が育てたいと思ってたアーティストの担当を外れた伊作ちゃんに、「自分で大きくしてやれなくなっちゃったね」って言ったら、「ばかやろ。一度関わったら、一生スタッフで家族みたいなもんだろ」って言ってたって書いてた。
そっか!一度関わったら、もう伊作ちゃんの家族みたいなもんだって認めてくれるんだね。
じゃあ、私はいつまでも伊作の妹でいてもいいんだ!
なんかすっごく嬉しくなったわ。
お兄ちゃん!私はあの頃より、ずーっとずーっと魅力的な、大人の女になったんだよ!
私の目覚ましい成長っぷりにビックリしなさい!
そっからいつも見守っててよ!