名古屋では悩んだ挙句、結局リトルワールドに行くことを選んだ。
リトルワールドは、東京では全く無名の施設。
自分もたまたま何年か前に名古屋のコンサートに行ったついでに、「夜のコンサートの時間まで、他に行くところが無いからとりあえず行ってみよう」という消極的な理由で行ってみるまでは、どんなところかすらも知らなかった。
ところがここが、すごく面白かったんだなぁ!
リトルワールドは、犬山市の丘陵地にある野外民族博物館。
名古屋からバス一本で、小一時間で行ける。
広大な敷地に、世界22か国の民家を移築・復元し、展示している。
これがすごく本格的でね、ハリボテっぽくないのよ~。
屈指の研究者が綿密な調査をして、現地の一流の人々を招聘して本格的な建造物を造ってもらったり、実際の建物を移築してきたりしてる、なんとも贅沢な施設。
世界の民族の生活や習慣、宗教、思考などいろんなことが分かって非常に楽しい。
ここ一か所で、世界旅行気分を満喫できる。
たとえばこれは、ペルー アシエンダ(大農園)領主の家。
これは食卓のあるお部屋で、そのほかにも寝室や中庭、倉庫や、屋敷の一部にある家族専用の教会など、豪勢な彼らの暮らしぶりが良くわかるような忠実な復元がされている。
これはインドネシア、バリ島の貴族の家。
バリ島行ったって、こんな立派な造りのお屋敷なかなか見かけないし、実際入って見てみることなんてなかなかできないよ~。
これは、スマトラ島北部に住む水稲耕作民トバ・バタックの家。
こういうお屋根の家、見てみたかったのよ~。
けど自分ではそんな島に訪れるチャンス、なかなか無いじゃん?
こんな近くで、本格的な、綺麗な彫刻の施された家屋を見学できるなんて貴重~!
これは、ドイツ バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺をモデルにした街並。
あの辺のエリアで特徴的な、芸術的な壁画が描かれた家屋を見ることができる。
ドイツで、オーバーアマガウ辺りを旅した時にあまりにもファンシーな街並みに感動して、「またドイツに来たらこの辺を巡りたい!」と思いつつ、なかなか再訪のチャンスが無かったから、ここでこの壁画を見つけた時は「日本でも見れる所があったとは!」とメッチャ感動した。
これは、イタリア アルベロベッロのあまりにも特徴的な石積みのとんがり屋根を忠実に再現してある家。
アルベロベッロの街も行ってみたかったけど、それだけのためにあのイタリアの片田舎まではなかなか行く決断ができずにいたので、ここで造りなどをじっくり見れて有難かった。
シリアのベドウィンのテント、モンゴルのゲル、モロッコのベルベルのテント、スゥエーデンのサミーのテントなど、世界中のテントで暮らす人々の家も一堂に会しているので、比較して見ることができて興味深い。
ただ藁みたいなのを敷いているだけの簡素なものもあれば、ゲルの中のように立派な家具がずらりと揃っているものもあったりして、テントもいろいろだなぁ~と感心する。
それぞれの展示では、その国の民族音楽が流れていて雰囲気も満点。
そしてそれぞれの国の特徴的な食べ物を扱う売店があって、食べ歩きも楽しめる。
これはインドネシア料理のお店の看板。
食べられるものは、
台湾の小龍包やタピオカドリンク、
中南米のタコスやシュラスコ、
フランスのチーズやクレープ、
インドのタンドリーチキンやカレー、
イタリアのピザや生パスタ、
韓国のチヂミや石焼ピビンバ、
インドネシアのナシゴレンやサテアヤム
などなど・・・。
もーーー目移りしちゃう!
私は、前回チャレンジしたかったのに食べられなかった、アフリカの肉料理にトライしてみた。
上から、ワニ、ダチョウ、そしてラクダの肉の串焼き。
世界各国行っても、地元の珍しい料理に挑んで来るチャレンジャーであるワタクシだが、この3つはまだ食べたことが無かった。
ここでいっぺんにトライできる幸せ♪
ワニは鶏肉?
ダチョウはちょっと硬い牛肉?
そしてドキドキのラクダは、全然クセも無くてちょっとボソッとした豚肉?って感じのお肉だった。
全部なかなかのお味でした。
本当に楽し過ぎるリトルワールド
リトルワールドへの愛は、こんな短い文章では語りきれないのでその2へ続く・・・
**予告編**
ここのお楽しみは、コスプレなのだぁ!