余呉湖の帰りにフィーディングして,翌日の野池には,さすがに少し遅く到着です.何とか一本食わしたいという思いから,前日は遠回りをして,わざわざフィーディングしての今回の釣行です.
最近は,この池も年に数回の釣行ですが,鯉も警戒心を増してきて,フィーディングして,それに反応して喰って来るようなわけにはいきません.フィールドにもいろいろありますが,あまり竿の入ってないところは,フィーディングに反応して喰って来る確率の高く,その結果,大量にフィーディングすることで,魚は食って来るように勘違いしがちですが,警戒心の強くなったフィールドでは,蒔くほどに警戒心が強くなり,アタリが遠のきます.しかし,いつかは鯉も餌を食う訳ですから,警戒心を少なくするために,フィーディングは少なめにして,餌交換も少なくして待つことにしています.難しいのは,釣り人自身がフィディングをするということに慣れてしまって,フィーディングを少なくすることに不安を覚えてしまうことです.たくさん撒くことに勇気はいりません,多少のお金はいりますが.しかし,フィーディングすることに慣れてしまったところから,少なくすることは意外に難しいものです.
これは,釣り全般に言えるかもしれませんが,仕掛けも複雑にしたりすることは意外と簡単ですが,シンプルにすることは難しいです.針は大きくすることは易しいですが,小さくすることは難しい.糸は太くすることは易しいが,細くすることは難しい.したがって,警戒心のある鯉をいかに釣るかを基本に据えて釣り方を考えることから,今までの自分の釣り方を見直すことになると,最近は考えています.
そんなわけで,今回も前日に少しフィーディングして,満を持しての釣行でしたが,なかなかアタリもなく,時間だけが過ぎていきます.
友人からのLINEでは午後四時時点で当りもなく,私も同様にアタリが無く,もう少し粘ってみますと,返信した瞬間にバイトアラームの音でした.本当に最後に当りです.朝に餌を打ってずーっと待っての結果です.意外と簡単に寄って来て,こんなことも有るのかと意外な感じでしたが,大きさは87㎝の平均サイズで,写真の写り方から曲がって見えますが,きれいな傷一つない鯉で,この池での特徴をよく表しています.
何とか納竿間際の一本ですが,なかなか難しいフィールドなので,価値ある一本と言えます.