リーマンの鯉釣り日記

変わっていく鯉釣りを新鮮な眼差しで,変わらない鯉釣りも楽しみながら,自分の鯉釣りも磨きをかけていきたいと思います.

ユーロスタイル徒然

2025年01月31日 | タックル
 ユーロスタイルを始めて、15年ほどになりますが、日本のフィールドで、このスタイルで長年やってきて、ふと疑問やら腑に落ちないことがいくつかあることに気が付いてきました。最近、気になっていることを少し書いてみたいと思います。
1.竿数について
私の周りのアングラーを見ても、竿数は2本が標準的です。日本にユーロスタイルが入ってきたころは、日本でも3本がほとんどでした。それでバイトアラームも送信機が3個で、3色という具合に。イギリスの管理釣り場と違って、日本の場合は自然のフィールドが多いので、1か所から3本竿を出すより、2本ともう一か所に捨て竿1本という感じでしょうか。したがって、イギリスの場合、3本竿を出しても同じロッドポッドのセットするため、ライトが同じ色の送信機でも構わなく、日本の場合は違う色であることが必要になります。このように、イギリスのような管理釣り場での釣り方に、そのスタイル等も影響を受けた結果が色濃くあるようです。

2.バンクスティックの長さ、ロッドポッドの足の長さについて
 イギリスなどの管理釣り場では、竿をセットスト場所は整備されて、草もなく、したがって、短い足の長さで十分。しかも足元は砂泥ではなく、雨が降っても水がはねないので、リールを低くセットできる。もっとも、それでもリールの下に水滴の跳ねを防ぐシートまで作られていますが。日本の様に地面が自然の泥砂なら、雨の雫がはねて、リールに砂泥が被ってしまう恐れがある。さらに、自然環境の中で、草などの丈を意識して、日本ではバンクスティックもロッドポッドも足の長さが長くなる傾向にある。
 
3.バイトアラームについて
 これも、イギリスの管理釣り場を意識すると理解できます。イギリスの様に近くでビビーテントの中で待つのと、一方、自然の中で、離れて車で待つ日本の場合とでは電波の届く距離が日本の場合は、より長く必要になります。したがって、イギリスのバイトアラームの場合の電波の届く距離は、大体150mくらいで、特別に飛距離が注目されることはない一方、日本では飛距離が重要視されるのも、フィールドの違いによると考えられます。

4.ビビーテントとベッド
 これに関しても、イギリスの管路釣り場の様に整地された釣り座でない日本の場合は、車で待機して、車中泊してというのが主流です。自然の中での宿泊は車の方が何かと便利で食事面でも電子レンジを使うなど、日本流に進化していると思われます。
 
5.鯉釣り人口
 イギリスに比べて、日本では圧倒的に鯉釣り人口が少なく、具体的な数値に関しては、なかなか掴みにくいのですが、釣具店での鯉釣り道具の数や、釣り具メーカーの鯉釣り竿やリール、更に餌に関しての販売数等をいろいろ比べてみてもイギリスと日本では桁違いの差があるように感じます。したがって、メーカーなども日本をターゲットにはせずに、イギリスなどをその市場として考えています。結局はこの市場規模そのものの違いが決定的であり、背景には釣り文化の違いが見え隠れしてしまいます。
6.重さと長さ
日本では最長寸を競う傾向にあり、ヨーロッパでは重さを競うところも、大きな違いの一つです。
 
したがって、向こうでは重さをはかるために必要な写真のような三脚も発売されていますが、日本では検寸台が鯉釣りアングラーの必需品になっています。重さは機械で測れば正確ですが、長さの場合は魚の置き方等で誤差が生じることの曖昧さが残ります。しかし、重さに関して、特に産卵時期の春などでは、キープして時間がたってから重さを測ると、排卵してしまって、重さが2㎏も減ったということもありました.したがって,釣った直後に計測し、すぐリリースするのが原則になります。特にトーナメントのような大会では、長さ、重さに関して、いろいろ正確性を期すために工夫がなされています。
7.ネットの柄の長さ
日本式の昔からの玉の柄の長さは,3本継の振出で,柄の長さが全長3m程でした.例えばオリンピック(マミヤOP)の今でも人気のある玉の柄はネジ式の3本継でしっかりしたものですが,今ではほとんど手に入らない状況のものですが,ユーロスタイルでは1.8mの2本継が殆どです.イギリスの管理釣り場と違って,日本の自然のフィールドでは1.8mでは短すぎると感じることが多く,私も,昔の3本継の3m程の振出の玉の柄を使っています.ただし,ネットに関しては,日本式の丸タモよりはユーロ式のネットの方が取り外して取り込んだりする際に,便利だし,重さも軽く,目の大きさも鯉に優しい点などを考慮して,ユーロスタイルのネットを使っています.ただし,上述のオリンピック(マミヤOP)の玉の柄と同じ構造のものがユーロ式にもあるのを見つけ,早速注文しました.ネジの大きさがユーロ式のインチネジの大きさなので,変換アダプターを使う必要もなく,便利です.長さは3mで,ネジ式の3本継です.
  

  
私の経験からも,3mの振出で3本継の柄が最も使いやすく柄の下の先端を持つのではなく,少し手前を持つことで,操作性が楽になり,力もいらなく,ネットも動きやすくなります.送料込みで6000円弱でお買い得感はあります.これによって,日本の玉の柄を改造する必要もなくなりました.
7.その他
 ユーロスタイルでも和式でも、それぞれが日本にあったスタイルに少しづつ進化してきていると感じます。ユーロスタイルが日本に入ってきて、ボイリーを餌にヘアリグを使うことで、大型が釣れるという統計的な視点から、仕掛けはボイリーで、竿は石鯛竿と両軸リールを使うアングラーも多く、またユーロスタイルでも微妙に日本のフィールドにマッチしたスタイルになってきていると思います.これらも鯉釣りの進歩であり,それを意識できる間は鯉釣りも楽しめる感じがします.



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