リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

産卵明け

2023年05月18日 | 野池
 フィールドによって,鯉の産卵(ハタキ)時期は明らかに違います.今年で言えば,私の地元の三重県の松阪市を流れる櫛田川では,3月下旬からでした.一方よく行く滋賀県北部の余呉湖では,先週5月に入って目撃されています.ハタキの場所としては櫛田川では,支流の葦が定番ですが,余呉湖では,北部の浅場だけでなく,南の深場の垂れ下がった柳の枝の葉にはたいている光景を目にしました.産卵は浅場という固定観念を覆すことが,現実の余呉湖のような湖では行われています.したがって,春でも深場で喰って来るという状況が生まれます.

 同じようなことが山間の野池などでも言えるのですが,私の地元の野池では,産卵を終えて,腹部にその形跡が見られ,血がにじんでいる鯉が今の時期に喰ってくることもあります.総じて,お腹はぺったんこで,ある意味貧弱な姿にさえ見えます.もっとも,卵から一息ついて,元気を取り戻しつつある鯉は走るスピードはなかなかのものでもあります.

 地元の当りの遠い野池では,5,6時間の釣行が主で,それで結果を出せるように工夫をしているのですが,それもまた難しいところでもありますが,車横付けで,当たるまで待っているという釣り方にはない,即効性が求めまらます.さらには,確実性ともいえるかもしれませんが,そんな釣りも今は少なくなってきたかもしれませんが,忘れたくない鯉釣りの一つの楽しみ方でもあるかと.

 そんな思いで,通っているのが,地元の野池です.今回も6時間釣行で,朝の9時に第1投です.竿は2本で,餌の打ってあるポイントは50m以上離れています.片方の底には藻が生えており,もう一方のそこは落ち葉が多く溜まっているところです.岸からフル遠投で,70m程ですが,藻のある所は水深2.5m,もう一方の落ち葉があるところは3m程です.それぞれに5粒ほどダイナマイトベイツのソース20mmを撒き,喰わせは同じく20mmのシングルボトムベイツです.前回は左の藻のある所で,90台が食ってきましたが,今回は右の落ち葉のある所で喰わせたいと考えていました.

 しかし,一向にアタリが無く,今回は(も)坊主かとあきらめて,そろそろ納竿かと時計を見ると午後の3時過ぎでしたが,突然あたりを知らせるバイトアラームの音.今回も左の藻のあるポイントです.釣り座に着くと,勢いよく道糸がリールから出ています.まっすぐ沖に向かって走っています.竿を持ちながら,同時にリールのドラッグを少し締めると,道糸が張り,岸から100m以上ところを沖に向かって走る手ごたえが伝わってきます.重さよりもスピード感が,竿を通して伝わってきます.引きに応じて,クイックドラッグの微調整をしながらやり取り開始です.前回と同様,今回も次第に向きを変え左手の方へ走ります.しかし,今回はそこから急に向きを右に変え一気に右手手前の倒木に向かって,猛スピードで走ってきます.倒木は枝が大きく張り出しており巻かれたら,そこから出すことはかなり難しいことが,倒木の姿からの予想されます.しかし,鯉は迷うことなく,その倒木に向かって走っていきます.何とか向きを変えようとしても,なかなかうまくいきません.とうとう倒木の中に突っ込み,厄介なことになりました.一瞬,ウエダーに履き替えようかと思いましたが,前回より水深があり,ウエダーでも対応できません.我慢のやり取り開始かなと思った瞬間,鯉はこちらに向かって走り出し,沈めていた穂先から出ている道糸がちょうど,倒木の下を潜り抜け,道糸が倒木から離れ,一気に主導権がこちらに渡されます.とにかくよく走る鯉です.重さは感じられないものの,背びれを水面から出して泳ぐ感じで,その勢いに飲まれないように,竿とリールを操作します.約10分ほどのやり取りで,何とかネットイン.
 すらっとした84㎝の産卵明けの鯉です.


 納竿間際の1本ですが,なかなかの走りで,最近ではあまり経験のないやり取りで,新鮮な気分でいかにも野池という感じですね.


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