リーマンの鯉釣り日記

鯉釣りを始めて、もうかれこれ40年、鯉釣りが好きなんですと言える気持ちを持ち続けていたいです。

当りの遠い野池の場合

2023年05月11日 | 野池
 魚影の薄く,アタリの遠い野池ではあるものの,景色のすばらしさとともに,鯉の姿かたちの美しいために,通っています.同じ鯉釣りでも,違ったフィールド竿を出すことで,必然的にそのフィールドに適応させた釣りが求めらることは,言うまでもありません.

 しかし,ついつい同じ場所で竿を出していると,他のフィールドへ行っても同じ釣り方をしてしまいがちです.同じ釣り方でどこでも通用すればいいのですが,そうはうまくいかないのが鯉釣りでも言えるのではないでしょうか.釣れないパターンも整理していくといくつかに分類されそうですが,いつかそれをまとめてみたいとは思いますが,今回の野池の場合には,次のようにな特徴があります.
①:餌をたくさん撒いても効果が薄い.
②:リグの形態と釣果の間ににあまり相関関係がない.
③:一度釣れると同じポイントではなかなか釣れない.
④:水の透明度が高い.
⑤:最深部は10m以上ある.
⑥:釣り人は少ない.
要するに釣れないフィールドであるわけですが,たまに釣れる,3回に1回釣れれなば良い方.そんなフィールドであることが,経験値から推測されるところです.一方,90㎝以上の鯉も釣れるので,大型の可能性を秘めています.

 そこで,前回の余呉湖の帰りにも,餌を少し撒いて来て,竿を出すよりも,餌に慣れさせて,警戒心を落とすことから始めて,その後も,もう1回餌を撒いて,今回の釣行に至っています.第一投は早朝の5時半.竿は二本です.
フィーディングは各竿の打ってあるポイントに5粒程度のボイリーです.リグもシンプルにブローバックの20㎜シングルボイリーです.
岸からの距離は,50mほどで,水深は3m程のかけ下がりで,2本の竿の餌の投げてある間隔は50mほどです.左は少し浅くて,そこは藻が生えています.右は少し深く,そこは落ち葉が溜まっているハードボトム.

 6時間から8時間の釣行時間で,長く竿を出すことでの場荒れを少なくして,たとえ釣れなくても次回に可能性を残したい作戦です.

 当りがあったのは,朝の9時前です,今までのこの池の釣れる時間帯からしては,少し早めですが,当たるとは思っていなかったので,慌てて釣り座に急ぎます.車から釣り座まで,50mほどを小走りに.当たった竿は左の竿で,底に藻が生えているポイントに打ってある竿です.鯉は沖に向かって走っているようです.リールのドラッグを締めながら竿を持つとトルクを感じる手ごたえに,良型を直感!.しばらく竿を貯めて,ドラッグを少し緩めながら,鯉の動きを見極めます.

 走る向きを左に変えて,また一直線に走り出します.左手は,山が出っ張っていて,雑木の枝が水没していたり,岸から垂れ下がっていたりで,厄介なところです.鯉は,山の出っ張りを回って,道糸からは,かかりに擦れている感触が伝わってきます.ここで,強引に引っ張っては完全にかかりに巻かれてしまうので,少し糸のテンションを緩め,おとなしく魚をかかりに沿わして,こちら向きに優しく誘導する感じで寄せてきます.このやり方は,川で岸の葦に突っ込まれてから出す際に使ってきたやり方です.とにかく優しく少しづつこちらの向かって誘導する感じです,その間に沖に向きを変えてくれれば,大成功ですが,そうはなかなかうまくいきません.しばらくして,とうとう掛かりに引っ掛かり動きが止まります.位置的にどうしても無理な方向でもあるので,ウエーダーに履き替え,山の岸際を竿を持って,垂れ下がってきている木々の枝を潜りながら,50m程移動です.

 山の出っ張りの頂点までたどり着き,そこから左に出ている道糸にテンションを掛けながら,何とか鯉を沖に出すことに成功.沖に出た鯉は今度は右手に向かって走り出します.ネットは元の釣り座にあるので,竿を持ちながら,時にはリールのドラッグ調整をしながら,竿を持ちながら,元の釣り座に戻り始めます.

 今度は魚とのやり取りをしながらの移動で,しかも頭上にかぶさってきている木の枝を潜りながらの苦しい姿勢です.水深もあるので,移動もなかなかスムーズにはいきません.何とか苦労しながらも元の釣り座に到着してのやり取り開始です.

 魚は産卵明けか,あまり元気がありませんが,それも幸いしたのか,何とか20分ほどでネットイン.やれやれですが,苦労してあげての一本は,それだけでも自分にとっては価値ある一本です.
  
 産卵の傷跡が生々しく魚体にまだ残っている様子の鯉ですが,この池ならではのバランスのいい体形の鯉です.

 次回に備えて,場荒れを少なくしたい思いもあり,12時過ぎには納竿して,最期にフィーディングして,釣り座を後にしました.やっと狙っての一本で満足の一本でした.


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