9月17日(土)、仕事を終え、車を余呉湖へ走らす.途中天候がめまぐるしく変わる。土砂降りになったかと思うと、青空が見えたり。
しかしこの天候は、このところの気象からして好都合であると経験上わかるので、余呉までの道のりも苦にならない。夏の釣りが終わり秋の釣りへの移行期間でのこの雨はありがたい.おまけに風もある。余呉に着いたのは夕方の五時。ポインとはいくつか考えていたが、7月に103.5cmを上げたポイントに入る。底の状態等もう少し調べてみたいポイントである.自分の眼と感触でもう少し調べてみたいと.
到着して、3カ所にフィーディングする。これもあらかじめ決めていたポイントである.翌日の昼までが勝負と考え、少し丁寧にフィーディングを行う.15mmを100粒と20mmを30粒程。トリガーアイスとソースである。基本的にこの2種類をフィーディングするのが自分のやり方である.2年程これを続けてみることでいろいろデータが得られている.フィーディングした後、竿のセットや食事の準備に入る。1時間後にフックベイツを投入する。今回はすっぽ抜けを回避したいので丁寧に作ったリグを用意した.至ってシンプルである。ヘアーリグの長さも15mmのフックベイツに合わせ少し短めである。雨の中でのセッティングは少し辛いが仕方ない。底の地形等を考えて今回はフィーディングもスポット的に行う.セッティングが終わるとしばらくして雨も小降になって来た。少し疲れもあり食事を作る元気もなく、パンと野菜ジュースで一息.テレビも入りにくいので、ラジオを聞きながらいつの間にか眠ってしまった.
突然のバイトアラームの音。時計を見ると夜中の2時過ぎ。ラインが勢いよく出て行く。足場が悪いので、フェルト底の靴に履き替える。左手にカカリがあるが、魚はそのかかりめがけて走っているようである.竿を持つとやはりカカリに入られたようである。魚の動きも竿に伝わってこない。明るい時間帯ならまだしも、この暗さでは.......。ヘッドライトで穂先を照らす.水面を照らしては寄って来ている鯉を散らすことにもなりかねない。ロッドを立ててヘッドライトで穂先を照らしながら、ここからカカリ出しである.穂先の曲がり方で糸のテンションを量りながら時間をかける。足下がごろた石であるので、歩くことは危険で、大きな石の上で穂先を見つめながらのやり取りである。首が痛くなるのを感じながらどれくらい時間が経ったのかと時計を見るともうすぐ3時になろうとしている。やっと魚信が竿に伝わって来る。カカリからやっと出せたのである.ゆっくりおとなしくネットに入ったのが80cm。カカリから出せたというので貴重な鯉であり、その意味では満足感がある。大きさ以上にいい釣りができたと感じる瞬間でもある.
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疲れを感じながらも、少し眠りについて薄明かりを感じる5時に起きる.早朝の時合を待つ.明るくなった6時前に旅行に来たという一人の人が散歩がてらカメラを携えてやって来て話しをしていると、目の前でラインが出て、バイトアラームの音.6時の時合である。明るいので、夜中のようなことはなく、糸の方向や魚の動きを確かめながら、旅の人にも鯉の取り込みの一部始終を堪能してもらいました.型は小さいものの、頭も小さく野ゴイ系のいい鯉である。大型の野ゴイ系の鯉を上げたいが、なかなか難しいのがこの釣りの醍醐味のひとつでもある.余呉にも鯉の形から何種類もの鯉がいるが、野ゴイ系はなかなか大型も上がらないのが現状である。大型を狙うのも野ゴイ系を狙うのもそれぞれ鯉釣りの醍醐味であり、願わくば大型の野ゴイ系を上げたいものである.カカリから出すことでの満足感や野ゴイ系を上げた時の悦び等鯉釣りの奥深さを感じさせる楽しみ方はまた格別である.
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昼近くになり天候も良くなっては来たが、これからは喰いが遠のくと感じられたので、納竿する。久しぶりに少し満足できる釣りであった.