健全な精神は健全な肉体に宿る
私はまさにそのとおりだと思うことがある。研究活動をしているとき精神的に病んでいる状態ではいいアイデアが浮かばない、論文をよんでも内容が頭の中に入ってこないことはたくさんある。つまり、精神的に健康であるからこそ、研究活動ができるのである。ローマの詩人であるユウェナリスもやはり体力増進ではなく、精神状態の安定を優先する言葉として用いたようである。
私も精神状態を安定させるために色々と工夫をしている。今のところ最も良い方法は目の前にあることだけに集中することである。もし、手元に論文があれば、論文を理解することに全身を傾け、逆に持っていないときには忘れてしまう。モノと記憶を一緒に保存しておくのが良い。モノを持っていないときに、その事を思い出すのは禁じ手である。