歴史学再考
医者が人間のお医者さんであるならば、歴史学者は社会のお医者さんである。かつて、橋本左内は小医、中医、大医と称した。小医はどこにでもいる医者。中医はそのなかでも大成した人。大医は国家を直す医者である。歴史学は時代を分析し、社会のありかたを問う学問である。社会は人間が作り出したものである。であるならば、歴史学の範疇と言える。もちろん、歴史学は万能ではない。近代以降、急激な社会の変動に対し、社会学や文化人類学へと分岐した。しかし、歴史学はそれらの根本にある学問であることには変わりはない。ながらく、これら三者は分離状態にあった。しかし、近年では他分野の要素を取り入れ、緩やかに統合する動きがみられ、より学際的になりつつある。それらを踏まえることで、より時代的要請に応えた研究が可能になるだろう。
医者が人間のお医者さんであるならば、歴史学者は社会のお医者さんである。かつて、橋本左内は小医、中医、大医と称した。小医はどこにでもいる医者。中医はそのなかでも大成した人。大医は国家を直す医者である。歴史学は時代を分析し、社会のありかたを問う学問である。社会は人間が作り出したものである。であるならば、歴史学の範疇と言える。もちろん、歴史学は万能ではない。近代以降、急激な社会の変動に対し、社会学や文化人類学へと分岐した。しかし、歴史学はそれらの根本にある学問であることには変わりはない。ながらく、これら三者は分離状態にあった。しかし、近年では他分野の要素を取り入れ、緩やかに統合する動きがみられ、より学際的になりつつある。それらを踏まえることで、より時代的要請に応えた研究が可能になるだろう。