1日1作業
論文の校訂作業は時間がかかる。先生からはくれぐれもミスがないようにと言われる。私も1つミスがあるごとに1つ自分の信用が失われるくらいの覚悟でやっているつもりだが100%ミスをなくすのは厳しい。私はできるだけ時間をかけて、新鮮な気分を維持しながら作業するようにしている。全ての作業を同時並行ですると必ずミスが生じる。作業項目が5つあるとすれば、1日1つずつ5日間かけてする。今日は論文形式の確認、明日は本文の確認、明後日は引用している史料の確認、明明後日は注本文の確認、最後は参考文献の著者名とタイトルの確認という具合に分割してやればミスも減る。同じ文章でも全く違うように見える。今思えば、先生の言葉は同じ文章を5回読むのではなく、5通りの方法(複数の異なる方法)で検証しろという意味だったと思う。