英語が嫌いな日本人
この原因をつくったのが前回紹介した偏差値教育である。実は英語ができないのではない。テストの点数とともにトラウマを植えつけられているだけである。私は大学時代に大学生の英語を支援する講座の運営に携わったことがある。しかし、最初はTOEICの点数が足りずスタッフになれなかった。点数でしか人を判断できない情況を変えてやりたいという気持ちになった。大学受験ではreadingとlisteningしか評価されない。しかし、ほかのspeakingやwritingが得意な子もいるはずである。私は4技能のうち1つが好きになってもらえればいいと思っている。そして、添削は最低限にだ。そして、外国人と話す機会を増やすことだ。会話をしながらだと一々文法を気にしている余裕はない。気を付けるべきは現在形か過去形ぐらいのものである。きれいな発音や文法でなくても-極端に言えば単語だけでも-会話は成立することを知るべきだ。そのひとの会話力は決して点数にできないのだから。