勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

効率的に考える人

2023-03-23 16:00:29 | 日記
効率的に考える人
効率的に考えることは大変良いことだと思う。できない私にとってはうらやましい。効率化することで見落としていることもある。コロナ禍前の話であるが、大学のサークルで、かねてより私はイベントを増やして部員同士の交流の場を増やしたいと考えていた。一方でイベントは企画するのも面倒くさいと感じて時間の無駄と考える人もいる。結局、効率化は自己満足であって、相手のことは入っていない。効率化するあまり、だれもついて行けず、本人から人は離れていく。理屈は知っておかなければならないことだが、人は理屈だけでは動かないことも知っておかなけばならない。

「はじめに」を書く

2023-03-19 16:35:35 | 日記
「はじめに」を書く
論文の「はじめに」は流れ(ストーリー性)か必要である。もちろん、先行研究を整理した結果を伝える場であるが、そのまま書いても読み手にとって面白くないからだ。恣意的にするのはよくないが、先行研究をうまく配置して、今の研究ではこういう気運が高まっています(だから私の研究は必要なんです)と伝えることが重要だ。自分と反対側の意見を引き合いにだして、この学説はもう古いと言うことだ。文章全体で通説ではこうだが、私の見通しはこうだ。そのためにはこういう風なアプローチの仕方があると自分の研究手法を公開するのである。常に研究手法について人と話すのがよい。隣に研究者がいれば幸いだが、友人に自分の意見をぶつけるのもよい。相手が納得すれば、それは筋の通ったストーリー性のある説明である。本文に興味を持ってもらうための「はじめに」なので、結論を出さない範囲でどの程度書くかは慎重にすべきである。「はじめに」は勢いが必要である。

既得権を守る。

2023-03-11 13:20:52 | 日記
既得権を守る。
既得権を守るのは人間の本能である。しかし、学問の場でそれをするのはいささか幼稚ではないか。私が他の学問分野に取り組もうとしたとき、何度か「君がする必要はあるのか」と言われたことがある。どうやら、できるだけ他の分野に立ち入らないというのが暗黙の了解らしい。立ち入れば相手からも身内からも排除されてしまうからだ。学問は常に他の分野を取り入れることで進化してきた。同じ分野を繰り返しても視野狭窄に落ちいり、いい考えは生まれない。ただ視点の良さが評価されても、学問全体が前に進むとは限らない。むしろ分野の細分化が進み、学問全体が弱体化するだけではないだろうか。お互いの分野を尊重することは大切だが、だからといって暗黙の了解を作って立ち入らないとするのは違う。自分のなかにある既得権の壁を破り、学問分野を超えてともに学び、情報を共有する環境を作らなければならない。