勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

入管法の改正について

2023-04-30 13:33:36 | 日記
入管法の改正について
法律を作るとき、実態が先行していることが多い。ある問題を解決するための基準だからだ。また、問題が起き、その体面を繕うために出される法律もある。これは国際問題になりかねないときに出される傾向がある。今回の入管法(出入国管理法)の改正案もこれに当たる。ただし、取り繕うあまり、実態が置き去りにされてしまう。今回の争点は2つあると思う。1つは前回の入管法に対してだ。外国人技能実習生に対する明確な位置づけを期待する。もう1つは難民の受入問題である。難民を受け入れたとして、受け入れ先はどうするのか、治安の悪化に対する対処はどうするのか、戦争に巻き込まれる危険性は考慮されているのか。実際の条文に盛り込むかどうかはともかく、議論しなければならないことは山積みだ。法律は前例を踏まえて作られるものだが、しっかり議論をした上で新たな項目を追加するべきだ。体面も重要だが、法律は社会の実態に合わせて現状変更しなければならない。

学生時代の夢

2023-04-27 06:12:53 | 日記
学生時代の夢
私は大学生から院生の頃は大学の先生になりたいと思っていた。もちろん今もその気持ちは変わっていない。当時、私は資料論の講義をしたいと思っていた。考古遺物の扱い方、古代史の漢文の読み方、くずし字の読み方などを1つの講義でやりたい。私が学生側であれば受けてみたい夢のような授業である。そのために歴史学や考古学を勉強している。本来であれば教員は考古学と歴史学の2人必要であるが、1人で済むので雇う大学側としてはありがたい。今思えば、まだ歴史学も考古学も専門的に学んでいなかった時代に実に大それたことを考えたものだが、その方向性は今でも変わっていない。
私は小さな大学の出身で、文学部のような複数の学部がある大学ではなかった。私の大学では歴史の授業はあっても、文学部のような専門的に学べる環境は整っていなかった。しかしながら、歴史に興味を持つ学生はどこにでもいる。私は彼らに不利益を被らないように、できるだけ豪華な授業をしたいと思った。小さな大学出身であるからこそ、できる授業があるのではないか。おそらくは小さな大学の抱える悩みは似たような環境で過ごした人間にしか分からない。将来、私は大きな大学ではなく小さな大学で教鞭をとりたい。

これからの文化財職員

2023-04-27 06:06:51 | 日記
これからの文化財職員
私は仕事で発掘調査に従事している。もちろん今までは歴史学をしてきたので、考古学は素人である。10年後もっとバラエティ豊かになればと思っている。今でも発掘調査は考古学専門の人が多い。これからは共通で発掘調査を行うが、個人は考古学の他に歴史学、民俗学、美術工芸、観光など多様な専門分野を持っている。自治体によっては発掘調査員(文化財技師)ではなく学芸員として募集しているところも多い。実態はともあれ、社会がそのように向かいつつあるのは喜ばしいことだ。あとは職員の意識の問題である。既得権の壁は乗り越えなければならない。

現行の受験教育について

2023-04-22 08:52:36 | 日記
現行の受験教育について
大学の講義が終わるとコミュニケーションカードを書く。内容は授業の感想を書きなさいだ。私は何を書けばよいか分からなかった。感想だけ書くのであれば大学生でなくてもできる。自分の意見(持論)を書く。質問内容だけ書く。授業の内容をそのまま書く。色々と試した中で一番点数が高かったのは「授業の内容をそのまま書く。」だった。
私が大学生のとき、先生は学生が何を考えているのか分からないと悩んでいた。リアクションが薄いからだ。学生側からすると、間違えるのが怖いだけなのだ。これは学生が悪いわけではない。原因は正解を求める受験教育にある。正解は1つで解き方も1つ。答えが合っていても方法が違ければ間違いである。ズレに配慮するあまり、カードに自由な意見を書けと言っても何を書けばよいか分からなくなるのも当然である。間違いを矯正するのが現行の教育のあり方かもしれないが、教え育むことから離れている気がする。

技術を盗む

2023-04-19 13:52:15 | 日記
技術を盗む
ある人から技術は考えないと身につかないと言われた。見て覚えて考えての繰り返しらしい。常に監督の手が見える位置に移動して、その動きをまねする。なぜその動きになるのかは自分で理屈を見つけるのだ。何度も試してどうしても分からないときに初めて監督に頼る。昔の人は人から技術を教わらない分だけ、技術を盗むためのノウハウを持っていた。今は事実だけが伝わり、盗むための技術は継承されていない。若者は指示待ち人間が多いとよく言われる。私は少しフライングして、監督に次の指示を言わせるようにしている。