勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

歴史資源へのまなざし

2023-07-29 09:58:21 | 日記
歴史資源へのまなざし
私は大学で観光、大学院で歴史学、現在は仕事で発掘調査(考古学)に携わっている。近年、観光庁が答申を出し、歴史資源が注目されている。しかし歴史資源の定義はあいまいである。そこで私なりに考えたことを紹介したい。歴史資源について、私はガイドを核に歴史学と考古学を統合できるのでないかと思っている。学生時代、私はガイドをしていたときに心がけていたことはお寺の説明よりも、なぜお寺を建てようと思ったのか、人々がお寺に期待したことは何か人の心を伝えることである。歴史を資源として見るとき、お寺などの文化財は学術的にどう重要なのかだけではなく地域の人にどう重要なのかである。歴史資源とはまさに歴史学や考古学を活用してまちづくりをすることである。仕事柄、文化財に携わることが多く、今後も文化財を伝える活動をしていきたいと考える。

ホスピタリティとは何か

2023-07-15 16:35:02 | 日記
ホスピタリティとは何か

ホスピタリティとは自分も楽しみつつ相手と思い出を共有することである。私は外国人向けのボランティアガイドに所属していた。英語力、寺社の知識をあげたい気持ちは分かる。しかし、ガイドとして大事なのは如何にツーリストに楽しんでもらうかである。ガイドはツーリストの特性を知り、ツーリストに楽しんでもらえるように工夫する。例えばツーリストは歴史が好きで寺社を巡るタイプ、風景が好きで写真を撮りたいタイプ、おしゃべりが好きで地元案内人であるガイドとしゃべりたいタイプがいる。もちろん、ガイドには個性が重要である。十人いればそれぞれが全く違うアプローチからガイドする。ガイドも自分の持ち味を活かしながら楽しみつつ、ツーリストと思い出を共有し、ツーリストに「楽しかった」と言ってもらえるのが理想的である。

ガイドのファシリテーターとしての役割

2023-07-15 16:17:42 | 日記
ガイドのファシリテーターとしての役割

ガイドの後輩から住職から寺の説明が違うという相談があった。私は後輩なりにお寺の説明できたのならそれで良いと答えた。身も蓋もない話だが、史実をツーリストに正確に伝えることはガイドの役割ではないからだ。もちろん、史実を知っておくことは重要である。しかし、私は史実を通じて何がいえるか。史実をより身近な例に変換してツーリストに理解しやすい形で伝えることが重要であると考える。ガイドでは日本人だけでなく、外国人に対して行う場合もある。エッセンスを伝えるときは史実に基づいていることよりも如何に相手に納得してもらえるかが重要である。史実を巡っては寺社側と学者側で対立することはしばしばである。ガイドの役割は両方からいいところをとってツーリストに伝えることである。ガイドは寺社や学者とツーリストをつなぐファシリテーター的な役割を担っている。

てびきをつくる。

2023-07-05 20:31:05 | 日記
てびきをつくる。
君はいつも手順をすっぽかすといわれる。1から10まで教えてくれと言いたいところだが、公式のマニュアルを読んで理解しろといわれる。しかし、マニュアルにはエッセンスしか書いていない。内容を理解するにはそれなりの知識と経験が必要である。知識も経験もないなか色々試したが、自分なりにてびき書をつくることにした。・(なかぐろ)をつけたあとに、作業内容を1つ1つ箇条書きにする。箇条書きにするのは忙しいなか文章は読んでいられない、作業内容を細かく箇条書きにすれば頭の中に入りやすい、スムーズに作業できる、間違いを少なくするためだ。足りないと思うときは「・」を1つ付けて飛ばし、作業内容が不明であることを示す。そうすると作業内容の空白地が可視化できる。空白地に関しては人に聞くか、今後見聞きした情報で埋めるつもりである。誰かに見せるわけでもないので、てびきは未完成でも良いと思っている。試行錯誤の末、自分なりのまとめ方を知るのが一番の勉強法である。