勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

集落の変遷 縄文時代~奈良時代

2023-05-26 17:52:48 | 日記
集落の変遷 縄文時代~奈良時代
縄文時代は狩猟採集社会である。春は山菜、夏は川魚、秋は木の実、冬は獣といった感じだ。そのため、山と川の両方に出て行けるように山と川の間の斜面地(扇状地がベスト)に住む。そして、場所を変えて季節ごとに移動するため、同じ集団がいくつもの拠点を持っている。扇状地は土砂で流されやすく遺跡が残りにくいため、縄文時代の集落を見つけるのは難しい。弥生時代から一部の地域では水稲耕作が始まり人々は定住するようになる。居住エリア、生産エリア、墓地エリアを作って生活するようになる。弥生人はクニ(地域勢力)を作り、勾玉や鏡などお互いの特異なもの(象徴)を交換しあうようになる。古墳時代は畿内のヤマト政権を中心に首長が連合する社会である。古墳時代の集落は丘陵上と斜面地で身分差を表すようになる。また、川が近くにあり、かつ水が来ない微高地に営まれた。奈良時代はコミュニティを律令(制度)のもとで管理する。制度上、国司郡司が分配するが実際はできてない。また奈良時代は条里制に沿って集落が営まれた。

ガイドを活かしたまちづくり ー文化財職員の立場からー

2023-05-23 21:11:45 | 日記
ガイドを活かしたまちづくり
ー文化財職員の立場からー

現在、私は公務員をしている。ガイドのために趣味の歴史学と仕事の考古学を両立しているところだ。私がこの業界にはいったのは理由がある。私は大学のときにサークルでガイドをしていた。ガイドのときに自分も専門分野を持ちたいと思いと大学院に進学した。古代史を選択したのは私の地元の関係である。しかし、古代史は専門的で人に伝わりにくい部分が多い。それが考古学をする理由である。ガイドで遺跡に行くことはしばしばある。遺跡を説明するなら、遺跡の知識は知っておいた方が良い。考古学的知識を駆使しても、遺跡(場所)の説明しかできないので、実際にそこで何が行われていたのかは歴史学の知識で補うこととする。学生のとき、仲の良かった司書の方は自分は大きな図書館で仕事をするよりも、「学生との距離が近い大学」の図書館の方が良いと言っていた。私も市民に文化財を伝える活動をし、まちづくりに貢献していきたい。

研究の不思議

2023-05-21 22:00:25 | 日記
研究は時間がかかるものである。一方で1日で数ヶ月分の研究が進むこともある。これが研究の不思議なところであり面白いところである。研究が進むとは結論が出る場合より、調べる手立てが決まる場合が多い。大学の先生は方向性が決まれば研究の半分は終わっていると言っていた。確かに方向性と具体的な手順が決まれば後の数ヶ月分の作業は確保できる。その間に次の作業を考えればいいという感じなのだろう。もちろん、机に向かうだけが研究ではない。気分転換に他の講演会に行き、そこからヒントを得る場合もある。今の研究が論文になるのは数年後の話だから、気長に考えてみようと思う。