これまたラッキーなことに、チケットがあまっているから行かないかというお誘いがあり、急遽、渋谷の観世能楽堂で市川海老蔵の企画した『古典への誘い』という舞台を見てきた。
狂言と歌舞伎の競演という美味しい演目。
もともと歌舞伎は狂言をベースにした演目が多いらしいが、昨日の舞台は、狂言の『石橋(しゃっきょう)』と、そこから歌舞伎の演目となった『蓮獅子』を狂言役者と歌舞伎役者がそれぞれ演じるという趣向。
なんといっても狂言を生の舞台でみるのは初めて!
海老蔵と狂言を同時に見られるなんて嬉しすぎる。
狂言で舞われる白獅子と赤獅子、歌舞伎で海老蔵ともうすぐ中学生になるという市川福太郎が舞う親子の獅子。
狂言の硬、歌舞伎のりんとしてはいるけど、比べれば軟。
この対比がとても面白かった。
観世能楽堂の門のところに美しく咲いた梅の木に、鶯色のメジロが何匹も戯れていて、なかなか素敵な夜。