「『赤毛のアン』のキーワードＢＯＯＫ」をささやかに個人出版したきっかけというのは、６年前にさかのぼる。
発端は２００８年。
“『赤毛のアン』が出版されて１００周年”ということで、正月３日からＮＨＫが「ようこそ！ 赤毛のアンの世界へ」というスペシャル番組を組んだ。
ＮＨＫ英会話で、「赤毛のアン」を題材に英会話を学ぶ番組が始まるので、それを広報するための番組でもあった。
番組には、その英会話に毎回出演する女優の松坂慶子さんと作家の松本侑子さん、脳科学者の茂木健一郎氏がゲストとして登場。
松坂慶子さんが娘２人とプリンス・エドワード島を訪れたシーンもふんだんに盛り込まれ、赤毛のアンの物語に登場した数々のお菓子も登場し、モンゴメリのファンとしては、まったく意外で涎が出そうな心が浮き立つ番組だった。
茂木健一郎氏は当時、「プロフェッショナルの流儀」で司会をつとめており、著書の『脳を活かす勉強法』がベストセラーになるなど、今をときめく人。
その男性の茂木健一郎氏が『赤毛のアン』の大ファンで、小学校のときからずっと読み続けてきたという話は、本当に印象深かった。
ついでに、その「赤毛のアンの英会話」のテキストブックの取材と原稿を担当したのが友人のライターだったということがわかり、その友人ともども6月にはカナダのプリンス・エドワード島に旅行に行った。
そして「『赤毛のアン』にまつわる本を出しましょう」と仕事先の出版社の編集長に盛んに働きかけたのだ。
結果は「いい企画があればいいけれど、そうでなければなかなかむずかしい」ということだった。
企画をいくつか考えたけれど、及ばず。
（この年の年末に茂木健一郎氏の『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』が出版された。
含蓄深い本である。）
そのときに、ブログにいくつか、赤毛のアンのキーワードについての記事をアップした。ささやかに。
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