朝ドラ「花子とアン」が始まったことをきっかけに、自分で本を出すことになった。
原稿のほうは、少し書いていたものもあるので、そんなに大変ではない。
『赤毛のアン』は、誰もが心の中に大切にしまっているような物語なだけに、アプローチがむずかしいことはむずかしい。
ただ、寄り添うような原稿にしたかっただけなので、それほど時間かがかかったわけでもない。
成り行きで出すことになったけれど、お金はなるべくかけたくない。
装丁やなかのイラストなどは、デザイン関係の仕事をやっていたこともある家人に頼むことにした。
経費節約である。
原稿はとうに上がっているのに、家人の仕事は、別に自分の収入になるわけでもないので、遅い。
ただ働きじゃあ、仕方ないか…?
そんなわけで少々時間がかかり、すべてが整い、準備ができたのは9月上旬。
もう、「花子とアン」が終わっちゃうじゃないか。
そして、次の段階は印刷だが、どこに頼むのか?
それが問題だった。