昨日、初台の新国立劇場で上演されていた「近松心中物語」を観た。
1979年に秋元松代原作、蜷川幸雄演出で上演されたのをスタートに
1000公演以上を重ねているお芝居。
近松門左衛門の心中ものをベースに、二組の心中が描かれる。
初演は平幹二郎と太地喜和子、菅野忠彦 と市原悦子だったそうだ。
今回は堤真一と宮川理恵、池田成志と小池栄子。
一方は真面目で一途な二人で、もう一組は、いかにも人間臭くてコミカル。
もしかしたら、堤真一は忠兵衛の真面目な一途さは似合わないかもしれない。
もっとやくざな役がいい。
平幹二郎の忠兵衛を観たかったかな。
きっとぴったしの適役だっただろう。
池田成志と小池栄子の夫婦の心中はテンポがよくて、おかしみがあった。
前半、後半に分かれているけれど、後半の二組の道行は盛り上がった。
最後は一面の雪景色のなか。
印象的な心中場面。
与兵衛、お亀のコミカルさがちょうどいいスパイスで、
前半少し単調だけど、後半は人間臭く盛り上がり
とても面白かった。
新国立劇場から外に出ると、おりしも雪が降っている。
地元に帰ると、雪が積もっていた。
芝居のなかから、雪がつながっているようでいい感じ