1994年5月7日。
震災7ヶ月前の神戸。チキンジョージ。
ここを最後に、彼らとの空白の15年が始まった。
その時は、今の夫とつきあい始めて間もない頃。
そんなこんなもあって、音楽から遠ざかった。
年が明けて1995年、震災の年に短大を卒業し、すぐに同棲生活がスタートした。
10月に就職し、翌年に結婚、その翌年に出産。。。。
と、めまぐるしい生活を送っていた。
あんなに大好きだった彼らを封印していた。
キヨシローの曲はよく聴いていたし、PVを見たりビデオをわざわざ購入して見たりもしていた。
でも、彼らのCDは1度も聴かなかった。
高校1年生の時、彼らに夢中になって、それから1994年までの数年間はツアーを
追いかけてあちこちに行った。
近畿圏内は網羅していたし、東京や名古屋にも何回か行った。
そんなに頻繁に行ってたら顔なじみもだんだん増えて、友だちもいっぱいできた。
そんな子たちと、彼らの泊まっているホテル前で徹夜したり、青春18きっぷで普通列車を乗り継いで
東京に行ったり、新大阪で何時間も彼らが来るまで待ったり、ラジオ局の前で待ったり。。。
若いからこそできる経験をいっぱいしてた。
私の生活が、環境が、彼らと遠ざかって、また近づきたくてもできなくて。。
長すぎる空白の時間を作ってしまった。
あれから15年もたって、子どもも大きくなり、あの頃よりは経済的にも時間的にもちょっとは
自由になれた。
そんな私に、ライブのお誘いが来た。
彼らは、あの頃のように大きなホールやライブハウスではないけど、相変わらずの音楽をしていると聞いた。
ものすごく会ってみたくなった。
2009年6月12日。
十三ファンダンゴ。
実に15年ぶりに、私はThe Privatesと、その時の友だちと再会した。
15年なんて、どうってことないなぁ。
みんな変わらなくて元気だった。
彼らも、全然変わらなくて、めちゃくちゃかっこよかった。
嬉しくて泣きそうになりながら、久々に熱いライブを楽しんだ。
ボーカルののぶちゃんは、きさくにしゃべってくれて、握手してくれて、写真まで一緒に撮ってくれた。
本当に、本当に嬉しかったよ。
のぶちゃん、ありがとう。
ライブ後は、お友だちと6人で居酒屋に。
昔話で大いに盛り上がり、終電で帰った。
これからは、空白を少しづつうめて行こう。
子どもたちを連れて行ってもいいなぁ。