久々に試写会に当たりました。
それもペアで。
偶然?にも、彼氏さん、お仕事が休みだったので、久々に一緒に見に行きました。
今回当たったのは、小学館主催の「てぃだかんかん」です。
「てぃだかんかん」とは、てぃだ(太陽)がかんかん照りという、幸せの象徴を意味する沖縄コトバだそうです。
養殖サンゴの移植・産卵を世界で初めて成功させ、2007年環境大臣賞・内閣総理大臣賞をダブル受賞した、海のヒーロー「金城浩二」の奇跡までの10年間を徹底取材し、彼とその夢を愛する人々が歩んできた実話をベースに、映画化した感動のストーリー。
主人公・金城を演じるのは、ナインティナインの岡村隆史。
自身もダイビングが趣味で海を愛する岡村は、不器用で情けない男が滅びゆく自然に立ち向かう実在のモデルを熱演。
国民的タレントとしての顔を封印し、映画俳優として見事な役作りに徹している。
金城の妻役には、松雪泰子。
包み込むような優しさで、何度も負けそうになる夫を支える強く美しい女性を演じる。
沖縄の太陽の下、美しい海の情景、そこで逞しく生きる二人の愛の絆の輝きを結実させるクライマックスのサンゴの産卵シーン。
観るもの誰もが幸せな気持ちと余韻に浸れる新たな感動作です。
ストーリー
子供のころから海の生き物にしか興味のなかった金城健司(岡村隆史)は、幼なじみの由莉(松雪泰子)との結婚を決意し、故郷である沖縄に帰ってきた。
母の大反対を押し切り結婚し子供にも恵まれ、何とかレストラン事業を軌道に乗せた矢先、あろうことか金城は、「店を全部やめて、サンゴを再生する」と仲間たちに宣言する。
久しぶりに潜った沖縄の海は、開発や温暖化の影響を受け悲鳴をあげていた。
海の生き物の多くが棲息するサンゴ礁は30年前に比べて90%も死滅していたのだ。
「あの美しかったサンゴの海をもう一度愛する由莉に見せてやりたい」
その一心で立ち上がった金城は、サンゴを養殖し、海に移植するという大胆で途方もない作業に挑む。
しかし、専門知識も資金もないサンゴ移植活動はけっして順風満帆なものではなかった。
試行錯誤の移植技術、学会からのバッシング、産卵の失敗、莫大な借金、開発業者からの甘い囁き・・・いくつもの困難を乗り越えられたのは、彼を信じて疑わない、愛する妻と家族、そして仲間たちの存在があったからだ。
沖縄には過去2回行ったことがあり、船の中から海の中を見たこともあるけど、サンゴ礁のことなんて、一度も考えたことがなかったです。
温暖化などが原因で、サンゴ礁がそこまでの危機に陥ってること自体も、今回初めて知りました。
そして、偶然サンゴに対する特集を目にしました。
サンゴは、実はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物に属する動物で、サンゴ礁はサンゴが集まってできた地形のこと。
これらは石灰質の硬い骨格を持ち、骨にあいた無数の穴には、サンゴ虫(ポリプ)と呼ばれる小さな動物が住んでいます。
また植物プランクトンがサンゴと共生し、光合成を行っています。
しかし現在、沖縄のサンゴは急速に減少しており、21世紀末には世界のほとんどの海域で、サンゴ礁が壊滅状態になるともいわれているのです。
その原因は、環境に配慮しないさまざまな開発や海の汚染、温暖化による海水温の上昇などが大きいといわれています。
沖縄では、返還後、大規模な空港や道路、ダムの建設などは行われ、亜熱帯林の伐採や土地改良事業などが進められました。
その結果、表土が海に流れ込み、サンゴ礁を取り巻く環境は大きな影響を受けました。
さらに、1970年代に起こったサンゴを食べるオニヒトデの大発生、海に流れた農薬、マナーを守らない観光客によって傷つけられたことなども追い打ちをかけ、サンゴ全体が白く脱色したようになる「白化現象」が起きています。
そして、1998年には大規模な白化現象が世界各地で発生。
それ以来、頻発するようになり、近年特に深刻化しています。
サンゴ礁は熱帯、亜熱帯地方の暖流が流れる浅瀬の海に広がり、日本では現在約400種が確認されています。
映画でもおなじみのカラフルな魚や、カニやエビなどの甲殻類、貝類、水鳥やウミガメなど、さまざまな生き物たちがサンゴ礁に生息。
海に暮らす生き物の約4分の1が、サンゴ礁とかかわりながら生きているとも言われています。
その中には私達の食卓に上がるタコや貝類、魚なども含まれている他、台風時には高波の力を弱めてくれたりと、私達人間にもなくてはならないものなのです。
サンゴの白化は、サンゴ礁の生態系に大きな変化を招き、生物たちが姿を消すだけでなく、美しい景観まで奪います。
生き物の姿が消えた悲しい海にしないためにも、海を汚さない、サンゴ礁の上に乗らないなど、最低限のマナーを守って欲しいとのことです。
北海道に住んでたら、サンゴ礁を見ることはないけど、サンゴ礁がいろいろな役目を果たしていることも今回知りました。
ただ綺麗だけで終わったら、ダメなんだね・・。
また大好きな沖縄に行く機会があったら、今度はその辺も気にして見てきたいです。
それはともかく、この映画の岡村隆史、かなりの棒読みでした・・(笑)
もし自分が奥さんの立場だったら、ちゃんと定職につかないで、自分の趣味に走ってる人を、はたして穏やかに見ていられるだろうか・・?
う~ん、いくら好きでも、結婚前から定職に付いていないのは、問題だろう・・。
結婚してから、諸事情で仕事を辞めたなら、しょうがないけど。
でもやはり収入が無かったら、生活出来ないよね・・。
この話って実話だからこそ、この奥さんは心が広い人だな~と、感心。
私はそこまでは無理だよ・・。
でも海をバックに、岡村が松雪泰子にプロポーズをしてる姿は、羨ましかったけどね・・(笑)
今回この映画で、何があっても、自分が選んだ人を信じて、大きい心で一生支えていくということを、見習いたいと思いました。
「てぃだかんかん」
http://tida.goo.ne.jp/