工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

TOMIXのかやぶき農家

2023-03-20 19:56:30 | 今日の製作所
みなさま明けましておめでとうございます。
・・・マジで更新してませんでしたが生きています。
最近「記事にするほどでもないかなぁ~」という事ばかりなので。
でも、今年もそういうのをチマチマ小出しにしていこうと思います。


トミックスのストラクチャーといえばまずこれを思い浮かべる方も多いと思われる「わらぶき農家」



「かやぶき」じゃないのは何故なのか?
茅葺きと藁葺きを明確に見分けることが出来るのか、この模型で判断できるのかは不明ですw
今は茅葺きの方が一般的な呼び方の気がしますが、1978年発売の時からそういう製品名のようです。

だいぶ前に安かったのでとりあえず買っておいたのですが、いよいよこれを配置したレイアウトを作りたくなったのでメイクアップしてみました。



部品の構成はすごく単純。
台座を入れて5個のパーツです。
・・・井戸は別パーツですが地面に接着されていて剥がせないのでノーカウントw

各パーツはよく見ると素晴らしいモールド
屋根をパウダー系の素材でディテールアップしている作例が多く、それはそれで素晴らしいのですが、このわらぶきのモールドを活かしてあげたいなと塗装のみで仕上げることにしました。



いきなりだいぶ塗った状態ですが、差掛けの物置と屋根を黒サフで全体を塗ったあとにタミヤエナメルを筆塗りしていきました。
わらを積んだ起伏まで表現されていてかなりのコダワリを感じますw
コツはベタ塗りにならないように。せっかく筆塗りなので・・・
ドライブラシ用にしている穂先の荒れた古い筆で、塗料をドライブラシ程度に筆に付け、ツンツンするように塗っていきます。
フラットアース、バフ、ミディアムグレイ、ダークイエローなど数色を重ねています。





こんな感じに。
北側は若干暗めにし、植物が生えている事にして緑色をちょっと追加しています。

建物壁面も同様にドライブラシ。
漆喰部分は剥がれた様子を再現すべく一部にバフを塗って土壁っぽく。

最後につや消しを吹いて完成。
地面はレイアウト製作時に作業するため、今回はこのままです。

筆塗りによる木質表現、楽しいですよ

野上電鉄の保存車

2022-12-20 21:02:16 | 旅行
久しぶりの長距離旅行
紀伊半島をグルっと回ってみました。

道中寄り道をして野上へ
元阪神の田舎電車に会えました。



まずはモハ31



飾り窓がとっても素敵な細面の電車です。
くすのき公園に保存されており、いつでも見学可能です。

ちょっと色褪せていますが、屋根付きで程度は良好です。



円形のものは廃線時のヘッドマークらしいですが、完全に風化していて見えません。

実見して飾り窓部分の厚みなども把握できたので、ペーパースクラッチで作りたい車両の1つです。





なんだか床下機器の吊る位置が低い(吊り具が長い?)ような印象があるのはなぜでしょう?

もう1両
すぐそばで個人が保存されているのがモハ27





こちらも道路からよく観察できます。
こちらは窓が小さく、古風な印象が強くなります。

どちらも柵があり近づけないのが難ではありますが、屋根付きで程度は良好。
これからも長く保存されることを祈ります。

PULMのキハ20をつくる 完成

2022-12-12 20:50:08 | 今日の製作所


木曽はすっかり冬です。
雪の降るのを待つのみの荒野・・・

先回記事はなんと8月でだいぶ放置してしまったのですが、PLUMのキハ20が完成しました。
床下機器のパーツ数に圧倒され手が止まっていたのですが、意を決して再開。
スナップフィットのお陰もあり、コツコツ進めれば問題なく組みあがりました。



リアルなエンジン。
下回りは細かく塗り分けると楽しいと思いますが、グレーの缶スプレーで簡単に仕上げました。
エンジンはタミヤエナメルのメタリックグレイで塗装。
初めて使ってみましたがカッコいい色ですね。無意味に多用したくなりますw



室内は座席等が別売りで付属していないので、運転室仕切りのみ。
このパーツは良く目立つので引き立ちます。
やはり繊細な運転台周りが再現されています。
・・・でもシートは別売りですw





コアレスパワトラと詳細不明の古い台車、イモンカプラーを取り付けて完成です。
やはり自分で作った車両は親しみがありますね。
気動車の床下機器についても結構勉強になりました。



小ネタ
16番車両の箱を自作してみました。
・・・カープラモの箱を小さくリメイクして完成品を仕舞っているのを見てマネです
まぁそれなりに手間ではありますが、素敵な箱絵を活かすことができて満足です。

アメリカンカープラモ(1/48シボレー6400)完成

2022-11-19 14:02:51 | 今日の製作所


さて、前回では何やら改造しようと思っていたのですが、、、
結局プラモは素組が一番(というか改造し始めると完成しないw
と自分を納得させてサッと仕上げました。



基本的にキットのままですが、キャブの水切りとドアノブ、ミラーは真鍮線に置き替えています。


そして塗装へ
キャブはタミヤプライマーサフ→GM緑15号
シャシとタイヤはクレオスの黒サフ
その他はマホガニーサフ
でスプレー。



荷台部分はタミヤエナメルの筆塗りで木の表現に挑戦しました。
これが楽しくてハマりましたw
・・・今までラッカー塗料を筆塗りしてすげぇ苦手意識があったのですが、やはりラッカー塗料は筆塗り向いてないんですねw
茶色系の色を3色ほどドライブラシ風に塗装してそれらしく仕上げてみました。



荷台・樽・木箱それぞれ違う風合いにするのがポイント。
フレッシュな木箱っぽい色合いにするのが一番難しかったです。
古いキットですがデカールが問題なく使えたのが驚きでした。



付属のオジサン2人(親子か?)も塗装
こちらはサフを吹かずにエナメルを塗ったので、下地の緑が見えてしまってちょっと失敗。
ラッカーサフで茶色あたりにしてから塗った方がよさそうです。

キャブはウェザリングしようかと思ったのですが、荷台で満足してしまいあっさり仕上げに。
このキットは荷台が主な舞台だし、アメリカは日本みたいにグサグサに錆びない!と言い訳w



シャシに荷台とキャブを取り付けて完成です。
・・・ちなみに、部品ごとに塗って最後に組立て、なんて考慮されていないので、気を付けないと組立て不能になるので注意
キャブの外側を組んでから床板・シャシを取り付けようとすると組み込めず、バンパー裏を切欠いたりシートを分割したりして対応しました。



ボンネット内はこんな感じでエンジンとラジエターが別パーツで収まります。





荷台の柵(ステーク)は固定せず好きな位置で積み下ろしできるようにしています。





荷台が柵になっている Stake Truck は日本では見かけない構造ですが、米国では今でもあるようで画像検索すると結構出てきます。
どんな使われ方なんでしょうかね。この辺の異国情緒も魅力的です。

ちなみに窓ガラスは欠品ではなく元々付属しませんw
フロントガラスは特徴的な曲面になってますが、まぁ荷台が主役なので良いんです。
クリアパーツが欲しければアトランティス版を買えば付いてくるんだし。
・・・と言いつつ後から付けられるようにキャブは固定していませんケド

なんといっても1955年発売のキットなのでディテールは甘いですがプロポーションは中々いい感じ
昔日のモデリングに想いを馳せながら楽しく工作できました。

ジオラマ建設開始

2022-10-11 20:32:35 | 今日の製作所


軽便祭に刺激を受けて、というか前から構想していたのですが、2つ目の地面に取り掛かりました。
・・・建物はだいぶ前から作り始めていたんですけどね。

今回はモジュール形式にしたいと思います。
1人で持ち運び可能なサイズのエンドレスレイアウトの場合、複雑な配線(=急曲線)とするとかなり小型の車両限定になってしまい、猫屋線レベルの車両が走れるとなると作れる配線や情景が限られると感じたためです。
いくつか表現したい光景があるけど1個のエンドレスに表現するのは無理があり、それらをモジュール形式で製作していこうという魂胆です。



せっかくなら既存の規格に従って作ろうと思い、KBMCのシモデン規格を参考にパネルを製作しました。
でも軽便祭で見た感じ、幅280mmではイメージした情景を作れないと考え前方に張り出しています。
・・・別に完全に従う必要はないので準拠という形です。

t=4mmのベニヤ板を天板にし、



接続部を除いてPECOのフレキを使用するため、嵩上げにt=2.5mmのベニヤを更に敷いています。





規格に倣って接続部にはトミックスレールを使用します。
PECOとトミックスレールはサイズが似ているので、トミックスレールのツメを壊さないように外すとPECOのレールを差し込むことが出来ました。(上写真)
もう一方はポイントがあるのでこの方法が使えず、2cmばかりトミックスレール区間があります。



小さな駅と車庫のあるモジュールを作ります。



土工トロが入線、社長が視察にトラバントでw乗り付け、いよいよ着工です。