工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

草むらのヒーロー

2018-04-24 06:41:15 | 草ヒロ


めちゃめちゃ久しぶりの草ヒロカテゴリです。
・・・しかも今まで見た中で最古のクルマと思います。
昭和10年代、もしかしたら代燃車(薪バス)だった可能性もあります。



県内某所にて特徴的なオデコの茶色い物体を発見(笑
・・・3枚窓のオデコはマニアなら直感的に「いやヤベーなおい」ってなりますよw
後日あわてて見に行きました。





そこにあったのは全体が錆色になったバス
しかも今まで見たことのない「バス窓」以前の世代
特徴となるはずのボンネット部分が失われているので、メーカー等は不明ですが、木材併用で組立てられる構造から、昭和20年代以前の製造であることは間違いなさそうです。

塗装はほぼ剥がれていて良く分かりませんが辛うじて地元バス会社の文字が読み取れ、全体を見れば青とピンクの「あぁ、あの色か」というその会社の旧塗装だったのが何となく分かりますw

後ろに大きな開口部があり「特装車か?」と思ったのですが、加工がだいぶ雑(汗)なので納屋化後にアレンジされたもののような気がします。





車内もほぼ朽ちていますが、鋼体に木材を使って組立てられているのが分かります。



屋根中央部はキャンバストップだったようで既に一部の木材を残して朽果て、車内から生えた木の棚になっています・・・
夏は葉に覆われて見事に隠れそうですw



幕板部には水切り目的なのか、プレス加工がなされてスリット状になっています。
・・・これはかなりの特徴と思われ、他所から教えて頂いたところによると、戦前のニッサン90型が近いとのこと。

http://www.keio-bus.com/library/42-49.html

確かにこのプレス模様が写真の個体にもあり、またセミキャブオーバのため前輪のタイヤハウスがだいぶ客室に食い込んでいるのも共通しています。





恐らく現役引退から半世紀以上、もしかしたら60年位この地で過ごしているのかも。
静かに土に還りつつありました。



草むらのヒーローたち

2017-04-20 06:41:35 | 草ヒロ


折角なので休日に花見と、ちょっと有名な桜の木を訪ねたところ、
田んぼの片隅に軽トラックが静かに休んでいました。





ホンダTNⅢ(1970~72)
今なお仕事中、のような素振りで桜の木に横付けされています。
特徴的な縦ライトのTNⅤになる前の車。
プレスのHマークが特徴的です。
車体はサビサビですがメッキの輝きは褪せていません。




3代目スズキキャリイ(1966~69)
TNⅢと向き合って置かれていたのは初のキャブオーバーのキャリイ。
こちらはだいぶ土に還っています。
・・・思えばこのタイプのキャリイには良く会う気がします。
4代目は未だ見たこと無し。



静かな時間が流れています。



オマケ



近くの「輪店」に置かれていたサブロクの荷台。
テールライトがミゼットと同じ?なのでハイゼットかな?と思ったのですが・・・
プレスラインからやはり2代目ハイゼット(1964~68)でした。

ボンゴの草ヒロ

2015-12-01 15:23:30 | 草ヒロ


国道を見下ろすような位置に初代マツダ・ボンゴ(1966-75)が鎮座していました。



下部のビートが特徴です。
塗り分けもボンゴ標準?の水色に白色の塗り分け。



車体はちゃんとしていましたが床下や車内は空っぽのドンガラで、完全に物置と化しています。
久しぶりに好ましい状態の草ヒロでした。

草ヒロ

2015-05-13 19:56:31 | 草ヒロ
果樹園と牧場の入り混じる丘の上
どういう訳かたくさんの草ヒロが・・・

そのなかでもちょっと珍しい2台を。
・・・かなり前から見つけていたのですが今週末改めて見てきました。





初代 ダットサンキャブスター1300(1970~1973年)

まだ「ダットサン」ブランドだった初代キャブスターです。
前輪を思い切り前に出したスタイルがちょっと特徴的です。

この車は珍しいパネルバンで、後ろの観音開きの扉がレトロな感じです。






こちらは初代 三菱デリカバン(1969~1971年)

初代デリカの中でもテールランプが横型になっている初期のタイプです。
大きなまるいヘッドライトが可愛らしいのですが、残念ながら見えません・・・


どちらも同じ年代の同クラスの商用車ですが、キャブスターの方はカクカクした、デリカは丸みのあるデザインになっています。
・・・現行のハイエース・キャラバンとは大違い??(笑
もっとも、この代のデリカはマツダのボンゴそっくりなんですけどね

草ヒロ?

2015-03-01 19:04:15 | 草ヒロ


とある道端の切り株に被せられた古びた鉄板


信号待ちで何気なく目が行き、そして気づいてしまったのです。
・・・これは、





ミゼットのクチバシじゃないですか!!


近くに本体の姿は無く、スクラップになったかあるいは農機具などに改造されたのかもしれません。
クチバシだけが木に止まって道路を睨んでいます。