前回記事の小海の帰りに佐久、旧中込学校横に保存されているキホハニ56を見てきました。
中込学校は国の重文になっている洋風建築の学校で、その脇の「成知公園」にC56とキホハニ56が保存されています。
・・・奇しくも同じ「56」ですね笑
屋根付きのホームに置かれていて、フェンスのカギは旧中込学校の職員さんが管理しているので状態は非常に良好です。
塗装がだいぶ色あせてはいますが・・・
この車両は敗戦前後のガラス不足の時代の名残でガラスの分割が多い窓が残っているのが非常に貴重です。
・・・特に調べた訳ではないけれど、別府鉄道晩年時点で既に日本最後だったのでは?
普通であれば修繕などで一枚ガラスに戻るのでしょうが、なかなか窓が壊れる事が無かったのでしょうか?
※別府鉄道の他に、広島電鉄にも遅くまで残っていた車があったようです。
社紋はサが9個で「サク」という佐久鉄道の物です。
一応佐久鉄道時代の状態に復元されていますが、外観はバケットの撤去と社紋の取付程度なのではと思われます。
・・・ホームに面した側以外の3面の窓の四隅にはアングル材が取り付けられています。
昔は金網でも張っていたのでしょうか?
中込学校の開館時間なら車内も見学可能
多少埃っぽいですが、破損などは余りなく良い状態で保存されています。
奥の荷物室仕切り(復元)が露骨にベニア材で浮いているのがちょっと残念・・・
機械式気動車の運転台
※ハンドルはブレーキでステアリングではないので注意w
機関部
車体もそうですがペンキが厚く塗られています。
ホーム上には解説板もあり、詳しい経歴が書かれています。
ちなみに、この車両と共に鉄道設備も別府鉄道から譲り受けた模様
はるばる兵庫からやってきた踏切と信号機が、特に縁のない佐久平に立っています。
それでも現役時代の一番長くを兵庫で過ごしたキホハニには大事なお供かもしれません。