「親権」とは未成年の子の身の回りの世話をし、財産を管理する権利義務をいいます。両親が婚姻していれば「親権者」は子供の父母となるのが殆どですが、もし離婚するとなると、親権者をどちらにするかを決めなければなりません。
現在、この単独親権制度を見直そうという考えがあります。つまり離婚後も両親が親権者であること=共同親権を認める考えです。
英国を除く先進国では既に共同親権が実現されておりますが、日本ではまだ共同親権は法制化されておりません。
同じ性別だからか「夫婦関係は冷めきっているけど子供にとってはよい父親で・・・。」という女性たちの声を私はよく耳にします。
そういう夫婦が止むを得ず離婚に至り、どちらが子供の親権者となっても問題がないのであれば、両方を親権者としてもよい、と私も考えます。
離婚後も、両親には分担して子供を養育する義務と責任があります。子どもと別々に暮らすことになったとしても、親権者のまま子育てに参加することはその人にとってとても励みになるのでは、子供にとっても自分のことを大切に思ってくれる人と触れ合えることは幸せなのでは、と思います。
親権の濫用等の問題もありますが、そういった面も含めて早く法制化されるとよいです。