THE MAN
インタビュー抜粋
――メジャーデビューを飾るアルバム『THE MAN』、どんなコンセプトで作られたのでしょうか?
冷牟田竜之(以下冷牟田)●レコーディングは最大2テイクまでと決めて録ったね。俺らの思いとしては、ライブと同じようなテンションで全員のエネルギーがスパークする瞬間を収めたかった。最近のレコーディングは何回でもやり直しがきくけど、それって、録っていてあまり気持ちいいものではないんだよね。エネルギーをどこかで分断してしまって、バラバラになった伝わらない音楽が出来上がるんじゃないかと思っていて。それはしたくなかった。
――それで、ライブ感が伝わる作品になったんですね。ところで、アルバム名にもなったTHE MANというバンド名、どういう意図でつけられたのですか?
冷牟田●すごく単純。ちょっと不良っぽくて男臭いスカバンドを作りたいなと思って名前をいろいろ考えたんだけど、THE MANっていうのが一番しっくりきた。本当は複数形だから“THE MEN”にするのが普通なんだけどね(笑)。
――ジャケットやライブからの印象ではクールなイメージを受けたのですが、普段もですか? メンバーの中で、思わず笑ったエピソードはありますか?
青木ケイタ●よくあるよね(笑)。酔っぱらって電車のホームから落ちたとか(笑)。
――ええっ!?!? それはどなたですか?
加藤洋平●あ、僕です(笑)。みんな個性的な人たちばっかりだから、ほかにも面白いエピソードはたくさんありますよ。
■ プロフィール
冷牟田竜之(a.sax/agitate-man)(ex.東京スカパラダイスオーケストラ),飯川賢(tp),青木ケイタ(b.sax / fl),寺谷光(tb),二本木潤(ba),中村和輝(gt),加藤洋平(key),伊藤隆郎(dr)。2012年活動開始。SKAファンのみならず、ROCKファンをも熱狂させる多様な楽曲を引っ提げ、フェスや各種イベント、全国でのライブなど勢力的に活動している。爆発的なステージングが知名度を高め、2013年5月、待望の1stアルバム「THE MAN」をリリースした。
感想
結成当時の詳細、スカの魅力、新譜に込めた思いやこだわりなどを、がっつりと語っていただきました。冷牟田さん愛用のレイバンのサングラスは実は度入り…という意外な真相や、ファッションへのこだわり、愛用している楽器についても話してくださいました。一見クールな冷牟田さんですが、質問を広げると丁寧にたくさん話してくださり。また、加藤さんと中村さんの優しい表情、青木さんの目力と関西弁、そしてお洒落なハットがとても印象的でした。