へんくつゃ半睡の「とほほ」な生活!

 奇人・変人・居眠り迷人。医療関連を引退⇒
某所で隠遁準備中。性質が頑な、素直ではなく、
偏屈でひねくれています。

【読】背負い富士!@山本一力

2009年03月05日 | 時代小説

富士山のように気高い男。

強運の星を握った日本一大親分

 
  

背負い富士 山本一力 文春文庫 や29-9 ¥700円


時代を駆け抜けた風雲児清水の次郎

清水の次郎長、い=森の石松


「おめえ、歳は幾つだ!?」
い「十一。おっちゃんは?」
「なんだ、おっちゃんだと」
 次郎長の顔つきが歪んだ。が石松は一向にきにせず、問いを重ねた。
「二十四だ」
い「歳よりは、ずっと大人に見えるね」
「おめりょりは大人だが、まだおっちゃんじゃねえぜ」
い「分かった」
  姿勢を正した石松は、ぺこりと頭をさげた。
い「助けてくれて、ありがとう」
 (本文より)

 

これまで何度も小説や映画の題材になった「清水の次郎長」に、
義理と人情”の山本一力が新たな命を吹き込んだ傑作。
実の両親と別れ、養子に出された少年・長五郎は、激動の幕末に
己の才覚と運で人生を切り開いていく。
命がけで次郎長に従う森の石松や、大政小政ら、おなじみの次郎長一家も大活躍。
解説・田口英爾 

 

背負い富士

喧嘩、博打、女遊び……森の石松大政小政次郎長一家オールキャストで臨む待望の
山本一力版・清水の次郎長”。NHKドラマ放映済み

 

新書版
 

背負い富士 山本一力 文藝春秋

これまで何度も小説や映画の題材になった清水の次郎長にあえて挑み、
時代小説の新しいヒーローを生み出したのが本作です。
実の両親と別れ、養子に出された幼子が、激動の幕末に己の才覚と運で人生を切り開いていく。
命がけで親分についていく森の石松をはじめ、大政小政ら、次郎長一家オールキャストで
次郎長の半生をダイナミックに描いています。
中村雅俊さん主演で、NHKの木曜時代劇に登場。活字と映像とを読み比べてみてください。
 

コメント (10)
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