中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

中学受験算数~大日本帝国の楽しい家族団結力

帰国子女 祖国へおかえり 自分の国がある幸せ

2020-11-09 06:59:19 | 日記

とある帰国子女の生徒から
「ねぇ先生、これであってる?」

差し出された国語のプリント。

次のことわざは
すべて同じ意味を表しています。
[   ]にあてはまる言葉を書きなさい。

(1)[   ]の川流れ
(2)[   ]も木から落ちる
(3)[   ]も筆の誤り

よく見聞きすることわざですね。

帰国子女 算数 1

で、生徒の答えはというと
(1)[ もも ]の川流れ
(2)[ りんご ]も木から落ちる
(3)[ ツイッター ]も筆の誤り

なかなか個性的ですな。
なぜにこの答え?

本人曰く
(1)「だって桃太郎のことでしょ?」
・・・日本の昔話で知っているのが
桃太郎と鶴の恩返しなんだそう。

(2)「知ってるよ、ニュートンの万有引力の法則♪」
・・・いや、違うから。

(3)「お姉ちゃん、しょっちゅうツイッターに間違ったこと書き込んでる
ヤバいよね~」
・・・時代は変わったもんだ。

これさ、全部同じ意味のことわざって書いてあるよね。
どんな意味だと思ったの?

「ん・・・なんか~
起きたことは仕方がない、気にするな! みたいな意味?」

おぉ、超ポジティブ。

この軽やかさがある限り
怖いもんなし。

さて、ここからつなげて

今回のお題は 「帰国子女の算数指導」

以前、メルマガのインタビューで
帰国子女の算数指導における留意点
みたいな内容を語った記憶があるのですが。

あれから月日もたっていることですし

頭の中で日々つらつらと考えていること
指導の現場で実際に行っていること

あらためてまとめてみようかと。

国語のタイヘンさに比べたら
算数のタイヘンさなんてたいしたこたぁない。

そう思って取り組んでいますが

でもね、講師としての葛藤は続くんですよ。

では、いきましょう。

 コトバの問題は避けて通れない!? ~ その1 

帰国子女の指導

突き詰めれば
コトバの問題です。

巷でよく言われる
問題文の読み取りについて
ハンデがある点。

帰国子女 算数 2

確かにその通りです。

知らない表現に遭遇するのはしょっちゅう。
混乱する生徒もいれば
勝手な認識をしてとんでもない方向にいく生徒もいる。

それを目の当たりにして
ご家庭が焦るのも当然。

ただ個人的には
問題文の読み取りについて
さほど気にしていないんです。

なぜか?

コトバによる問題文の読み取りのハンデは
時期が来ればほぼ解消することがわかっているので。

一定の演習を重ねることで
算数の問題文でよく出てくる表現は
自然と取り込まれていきます。

例えば、旅人算でのおきまりの表現
「出会う」と「すれ違う」
「追いつく」と「追いこす」

コトバは違えど同じ意味。
はじめは混乱していますが
徐々に同じものと認識してくれます。

また、一定の演習を重ねることで
「よくわからないけど
算数の問題文だから
おそらくこんな意味なんだろう」
と推測する力が養われていきます。

日本語のすべてを理解させる必要はありません

あくまでも
中学受験の算数で必要なコトバを理解させる
中学受験の算数でよく出てくる問題設定を理解させる

それで十分なんです。

 コトバの問題は避けて通れない!? ~ その2 

じゃあ、コトバの問題は気にしなくていいんだね。

生徒自身は気にしなくてOKです。
ご家庭も気にしなくてOKです。

講師は・・・ダメなんですよ。

何が問題かというと
指導中の生徒とのやりとり。

生徒の話すコトバが
伝えたいことと一致していないケースがあるという点。

ん、なんかヘン、ズレてる???
とこちらが気づけばよいのですが

生徒が考えている内容と話す内容がズレているのに
偶然にも筋が通ってしまい
気づかずにスルーしてしまうことも。

生徒にしてみれば
なんだかしっくりこない気持ち悪さが残る。

そうならないように
アンテナを張って
生徒の話を聞く必要があるんです。

授業終わったら
心地よい疲労感

ときには
消耗しすぎて抜け殻に。

う~ん
生易しくはないですね。

 コトバの問題は避けて通れない!? ~ その3 

コトバによる問題文の読み取りのハンデは
時期が来ればほぼ解消することがわかっている

とさきほど言いましたが

時期が来るのを待つのも
ご家庭にしてみれば
ハラハラ、ドキドキ
がつきまとうわけです。

そこで
早い段階で得点源になる単元を作りたい。

何かひとつ得点源になる単元を作ると
生徒はそれだけで自信をつけ安心します。

算数の指導をすべて任されるのであれば
真っ先に取り組むのは

平面図形の強化

帰国子女 算数 3

理由は
問題文にあまり影響されない単元だから。

志望校で出題される平面図形の特徴をおさえ
徹底的に演習を積み重ね
早期完成を目指す。

これまでドクターだけにお通いの帰国子女の指導において
この方針で進めて失敗したことがないので
おそらくは正しい方法論なのでは思っています。

 


速さの進行図 わたしたちの祖国を守ってきた先人に尊敬しよう

2020-11-09 06:56:22 | 日記

お題は
「速さの進行図」 

では、いきましょう。

基本動作みたいなもの

中学受験算数の範囲内で
3大単元を挙げよ
と言われたら

まず間違いなく入るのが
「速さ」

この「速さ」の問題を解くときの過程を
ざっくりと4段階に分けてみます。

①問題文を読む
②進行の様子を図示する
③図から着眼点をつかむ
④解く

もしかして
②が習慣化されていないお子さん
いらっしゃいません?

「速さ」の問題において
進行の様子を図示するのは
いわば、基本動作みたいなもの。

進行図はかいて当然なんです。

もちろん、図をかかなくても
解けるレベルの問題もあるでしょう。

でも、それくらい易しいレベルの問題で
進行図をかく練習をしないとですね

いざ、入試レベルの問題で
さぁ、かいてごらん♪
とうながしたところで
かけないわけです。

もう1回言います。

進行図はかいて当然!

どっちの図にする?

さて、進行図
かくとしましょう。

で、どっちにする?

A:直線上の進行図
B:ダイヤグラム

どちらの図をかいても大差なく解ける問題であれば
Aを選択するのが無難だと思っています。

でも「明らかにこっちの図が適している」
と判断できる問題は
その通りに選択したいもの。

おおまかな判断基準を知っておいてください。

距離の情報が多い問題 ⇒ A:直線上の進行図
時間の情報が多い問題 ⇒ B:ダイヤグラム

この判断基準を上手く活用できない場合は
「ダイヤグラムが適している問題」
だけを覚えておいてください。

一定区間を何度も走行する問題 ⇒ B:ダイヤグラム

甲乙間を何度も往復するバスの問題
円周上を回り続ける点の移動の問題etc.
お馴染みの問題ですね。

速さ 進行表 2

これらの問題では
ダイヤグラムの威力を
実感できるはず。

ダイヤグラム
ありがたや。

同時刻マークは必須

どちらの図をかいても大差なく解ける問題であれば
Aを選択するのが無難だと思っています。

さっき、さらっと言いました。

理由は明快。
ダイヤグラムはどんな生徒でも使いこなせるツール
というわけではないから。

モノにするのに時間がかかる。

かけるようにするにも
それをもとに着眼点をつかめるようにするにも
やっぱり時間がかかるんです。

なので、まずは
直線上の進行図。

速さ 進行表 3

ダイヤグラムと比べると
かきやすいのですが
時間の情報が読み取りにくい
という欠点があります。

その欠点を補うべく
同時刻マークをかき込む習慣を。

同じ時刻には同じマーク(▲,●,■,・・・)
をかき込むことにより
時間一定の部分が明確になります。

速さと比において
時間一定の部分を探すという視点は
前述③の着眼点をつかむことにつながるわけです。

直線上の進行図
同時刻マーク

練習あるのみ。

手短かにまとめるつもりだったのに。
いつも通りの分量かも。