本日は、
問題を解くときの、プロセスの重要性についてお話しいたします。
「問題が解ける」というのは、
①問題を読む
↓
②問題を整理する
↓
③何を使うのかがわかる⇒ここがポイントですね。
問題のイメージができて、どう解くのか、何を使うのかが
わかれば解けます。
言葉で言うのは簡単ですが、そこが難しいところなのです。
↓
④解き始める
線分図や表、図で整理しながら解く
問題文が長くなればなるほど、どこを見て解いていけばいいのか、
パッとすぐには見つけにくくなります。逆に、図形問題は、
ほとんどないパターンもあります。
ただ、問題を作る人は、「ポイント」ありきで
作っています。
ポイントから逆算して問題は作られています。
とすると、やはり、問題のポイントが見抜ければいいのです。
例えば、
花子さんの家から公園までは平地、
これについて、次の問に答えなさい。
(1)花子さんは公園から学校まで行くのに何分かかりましたか。
(2)家から公園までの距離と、公園から学校までの距離の比を、
まず、問題を整理すると、上図のような進行図が描けます。
そして、次に、
どこの部分に注目すべきなのか。
もし、わからない場合は、問題(1)を見るのです。
(1)で公園から学校までの時間を聞かれているので、まず、
そこに注目してねというメッセージが込められています。
もちろん、この問題がない場合でも、「同じ距離」「同じ時間」
行きに18分、帰りに14分かかったのですが、なぜ、
時間が違うのでしょうか。
それは、平地ではなく、
上りと下りの速さに注目し、
40m/分:80m/分=1:2
よって、②-①=①が18分―14分=4分にあたります。
ということは、
かかる時間の比が、上り:下り=②:①となります。
①=4分なので、②=8分
上りにかかる時間は、8分となります。
(2)次に距離の比を求めます。
これは、(1)で求めたものを利用しましょう。
②=8分より、行きの平地にかかる時間は、18-8=
家から公園までは、60×10=600m
公園から学校までは、40×8=320m
よって、距離の比は、600:320=15:8となります。
どこに着眼点をもっていくのか、
この場合は、上りと下りで時間が変わるということに気付けたか。
また、(1)の問題まで読んで、推測できたか。
ということが大事です。
解ける生徒はどのような思考なのか。
どういうプロセスで問題を解いているのか。
ここを日々研究しながら、指導させていただいております。