本日は、「ちょっとずつずれちゃう」お話を致します。
「数の性質」を勉強するときに、必ず出てくる
「4で割ると3余り、
という類の問題です。
これは、まず、書き出すことがポイントです。
しかし、全部書き出す必要はありません。
「4で割ると3余る」数は、3,7,11,15,19・・・
「6で割ると1余る」数は、1,7,13,19,25・・・
両方に等しい数の中で、一番小さい数は、「7」です。
その後、どこに出てくるかというと、「19」ですね。
19―7=12
この12の意味はなんでしょうか。
ちゃんと意味があります。
これは、4ずつ増える数字と、6ずつ増える数字の、
つまり、4と6の最小公倍数。
だから、初めにでてきた、「7」を求めることができれば、
そのあとは、ずっと12増えるごとにでてきます。
これを図に表すと、
「7」がはじめに出てくると、次は、
4と6の最小公倍数ごとに出てくるので、
2けたで一番大きい数字は、100÷12=8・・・4
12×8=96 ⑦ずれているので、96+⑦=103
12×7=84 ⑦ずれているので、84+⑦=91
問題の条件「2けた」にあうのは、「91」ですね。
しかし、指導していて一番多い誤答は、
12の倍数であることをそもそも忘れて、
はじめに「7」が出てきたので、7ずつ足していく、
100÷7=14・・・2
7×14=98と答えにしてしまいます。
そうではなくて、
あくまでも、はじめにでてきた整数が「7」なだけで、
そのあとは、「4ずつ増えていく整数」と「
ちょうど揃うところ=
もちろん、最小公倍数「12」が基本ですので、
先程の図に「12」の倍数の線分図も入れてみます。
そうすると、
上図のようになります。
7、19、31、・・・と続く数字は、
実は、
「ちょっとずつずれてしまう」のです。
規則的に並んでいる整数というのは、
何かルールがあり、それに則って、並んでいるのです。
一見、「4で割ると3余り」「6で割ると1余る」
見えますが、実は、4と6に大きな意味があったのです。
そのルールを見抜くようにしましょう。
そして、
今日、私は、
電車を一本逃してしまい、10分ずつ遅れて、
都営浅草線⇒山手線⇒中央線と、
ちょっとずつずれてしまったのです。
やっぱり、電車って規則的に動いているんだなと痛感しました。
それでは、本日はこれまで。