スポーツクラブの部活で知り合った同い年のリンダ。
露出激しめのウェアが似合う彼女。すごく明るい茶色に染めたロングヘアは決して結ばず、ダンベルを掴むにはちょっと邪魔な気がするネコ科の獰猛な動物のようなネイル、汗をかいても決して崩れないウォータープルーフで固めた小さくてかわいい顔。お風呂上がりのすっぴん顔は中学生みたいな顔をしている。

食べチョクで購入したミニトマト。それぞれ味が違って、どれも美味しい。
わたしが体組成計InBodyに乗って、年齢を入力するのをなぜかそばでじっと見ていて、「くるりさん、同じ年だぁ」と甘ったるい声で話しかけられたのがきっかけでしゃべるようなった。
先週の部活が始まる前のこと。唐突に。
「ねぇねぇ、くるりさんって倍くらい太ってたって誰かが言ってたよー」
「えー?体重は減ったけど別に太ってないよ」
「でも、誰かが言ってたよ。前の写真見せてよ」
「いいよ、はい」
「えー?太ってるー!」
「えっ?太ってないよ」
「太ってるよ、これ絶対に太ってるよ?」
「ハービーには食べ過ぎだって言われたことあるけど、太ってないよ」
「トレーナー、優しいね。あたしなら生きていけないよ。元ダンナがあたしの身長なら37キロがちょうどいいって言うから太れなかったもん。くるりさんってポジティブ!」
・・・すみませんねえ、これでのうのうと生きてきました。37キロって小学生か。
別の日。ストレッチレッスンのあと。
「くるりさーん、ちょっと来て来て!」
リンダに呼ばれた。
「ねえ、写真撮ってー」
階段の踊り場で何枚か写真を撮らされた。以前にも写真を撮ってと言われたことがあるので何に使うのか聞いてみた。
「マッチングアプリだよー誰かいい人いないかなぁ♡」
「へえ・・・」
リンダ55歳、彼女も充分ポジティブだ。
それにしても、だ。倍くらい太っていたと余計なことを言いふらしているのは誰だ?倍ってなに、倍って。
この先、わたしの体重が減ろうが増えようが、わたしのことは放っておいてよ。とりあえず、ハービーに言いつけようっと。

食べチョクで購入したミニトマト。それぞれ味が違って、どれも美味しい。