父に頼まれて近所のコンビニまでお使いに出掛けた。コンビニまでは歩いてすぐ。マンションを出たら、卵焼き屋さんの前を通り、立派な一軒家を通り過ぎたら左に曲がってすぐだ。立派な一軒家には大きな庭があり、春には桜、初夏にバラ、秋に金木犀、冬に椿が咲く。
「卵焼き屋の隣の家に、金木犀咲いてんだろ。昨日、あれをおっぺ(手折るという意味らしい)しようとしたら、こんなでけえ蜂の巣があって、危ねぇ危ねぇ、コンビニ行くときはくるりちゃんも卵焼き屋側、通るんじゃねえぞ。蜂はな、朝と晩によく動くからな。」
いつもなら、金木犀のオレンジ色の愛らしい花を間近で見たくて足を止めるが、あるという蜂の巣が怖くてやめておいた。
でもコンビニの奥隣のお庭にも咲いていた。父はここの金木犀のことは知らないのだろうか。来年があるといいけれど。
わたしが帰宅した後、腕が痛み、病院で点滴をしに行ったという。右上腕は骨肉腫になっているらしい。

「卵焼き屋の隣の家に、金木犀咲いてんだろ。昨日、あれをおっぺ(手折るという意味らしい)しようとしたら、こんなでけえ蜂の巣があって、危ねぇ危ねぇ、コンビニ行くときはくるりちゃんも卵焼き屋側、通るんじゃねえぞ。蜂はな、朝と晩によく動くからな。」
いつもなら、金木犀のオレンジ色の愛らしい花を間近で見たくて足を止めるが、あるという蜂の巣が怖くてやめておいた。
でもコンビニの奥隣のお庭にも咲いていた。父はここの金木犀のことは知らないのだろうか。来年があるといいけれど。
わたしが帰宅した後、腕が痛み、病院で点滴をしに行ったという。右上腕は骨肉腫になっているらしい。
