休眠しました。

mem-papaのきままな自分用メモ帳
13年目に突入
固いこと柔らかいことそのとき

こころと脳の対話

2011-10-02 22:10:08 | books


子供2人を連れて画像上のところで読んでたら、おもしろくて引き込まれるように4時間で読み終えました。

夢と無意識、シンクロニシティ、創造性、自然科学はなぜ関係性を扱えないか、河合さんの仕事はなぜ関係性の世界にどっぷりなのかとか、聞き手の茂木さんもいいし、河合さんは貴重な存在だったなと思った(追記1)
河合さんがカウンセリングで大事にされている、「中心を外さずに(言葉、表情、服装などディテールへの注意から離れて)最大限のセンシビリティを持って言葉以外のものを聞いていく感じていく技」というものにも惹かれるものがあった。

ある脳外科の先生が語った「脳が完全にわかったとして、それが心をわかるということと考えてもらっては困る」という話の意味が少しでも多くの人にわかってもらえるといいのかなというのが感想。それもこれも(文中にあるように)別に関係ない人には関係ないことなのだけど(笑)




(追記1)
貴重と思った理由
・1つはDSM-3とか米国のように標準化を押し進めて症状を判断することで科学の装いを身につけようとする臨床心理の世界で、河合さんは全く別の、しかも有効性をもったアプローチをアピールできる人材だったのに、惜しい人をなくしたよなという点

・世の中全体の流れとしてはセンシビリティより切り離したドライな態度がカッコいいのだろうし、仕事はこと細かな言語的な規定に沿って因果の鎖の中で当たり前のことだけを当たり前に情報処理/行動が原則なのだけど、河合さんの言われている無意識の力(創造性)とか、人生の味わいが深くなるということとか、標準化しすぎたり答えを急ぎすぎることがその人を理解するうえでの失敗につながるという言葉だったりは、可視化や効率性が主観的な達成価値を押し潰しがちな社会で貴重な視点だなという点

スピーディー

2011-10-02 07:46:00 | Electric power supply
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)以下 は、枝野さんが3/17に非公開を指示したという記事もあるし、TVでの枝野さんご本人の説明では、自分を含め政府関係者はそのシステムの存在すら知らず、環境庁(たぶん)の人間に確認したところ「は原発でいつ、どれだけの放射性物質が放出されたのかを特定できないとシミュレーションできないので、ご報告していない」との返答を受け、「ならば、どのポイントでいつの時点でこれだけの線量があったというデータはあるのだから、そこから逆算しての推測はできるだろうから、やれ」と指示したのだとか。

仮に枝野さんご本人の弁が正しいとして、についてお役人さんが報告しない理由って、アリなのかと思う。ホントにそう思って報告しないほど無能ならそのポストに不要だし、意図あって伏せているのなら勝手なフィルタリングに過ぎる。答弁本人は隠蔽していないことに力点あったのかもしれないが、北電の泊原発3号機でも資源エネルギー庁からの指示あってのやらせだったらしいし、官庁/保安院/電力会社/お抱え学者/どこをどう切っても同じように大事な知見や前提を隠蔽してコトを進めているのがやっぱりおかしい。

原子力エネルギーコストの会計的算出方法にしても、時間的またはリスク的スケール、、また事故発生した場合の賠償コストと、そうしたことは経済合理的な議論でカットしてるから安いだけとちょっと前にネタにしてましたが、ホーキングが宇宙のことを考えるときに「議論の経済合理性」を言うのと、原子力の話はまるで違うのに、それがあたかも同じように(まるでそこまで考えるのがバカみたいに)経済合理性を持ち出すのが、不誠実だし詐欺まがいだと思う。

「世界最高水準の安全性を確保する」とは具体的にどのようなことか? 想像がついてしまう。他国でやっている基準を眺め回して、一番厳しい基準を採用すること、また1000年に1度の今回の地震規模について福島同様に、同じくらいの震源からの距離での地震の発生、津波の発生への対処。いずれもコスト的に無理な対策はできないので、現実的に取れる範囲の対策を実施する…誰がどう実行しても、そんなことだ。次が起きてしまっても、これなら米国や仏国にも申し開きがつくし、国民にも政府としては最大限やったが想定外だったので、と説明ができるだろう。そんなこと