今、奈良の明日香村では「ミステリーロマン飛鳥 2013」の
イベントが行われています。(9月7日~12月1日まで)
昨日は、持統天皇の行幸ウォークを見てから明日香村の
名所・旧跡を散策しました。
お天気がたいへん良く、顔が真っ赤になるほど日焼けしました(笑)
たくさん撮影し、動画も作成しました。
まずは、持統天皇の行幸出発セレモニー(ユーモラスです)と稲渕棚田を
行幸している動画を見てください。
奈良 明日香村 持統天皇行幸ウォーク Part 1
行幸出発地点は、南淵請安(みなぶちのしょうあん)の墓前で行われました。
帰宅してから、色々調べた事も併せて記載します。
南淵請安は飛鳥時代の学問僧で、608年(推古天皇の治世時代)に遣隋使の
小野妹子に従い隋へ32年間留学しました。隋の滅亡から唐の建国まで見聞
して、帰国。隋や唐の進んだ学問知識を日本に伝えました。
中大兄皇子・藤原中臣鎌足に儒学を講じ、大化の改新に大きな影響を与えた
人物と伝えられています。
持統天皇行幸 Part 2 案山子ロード(稲渕棚田)
稲渕棚田では、案山子ロードが行われており、今年のテーマは
「田んぼの神様 ・田んぼの生きもの」 面白く、かわいい案山子が
たくさいました。
畦に咲く赤・白・黄色の彼岸花がたいへん綺麗でした。
お昼ご飯は、古代米御膳を頂きました。お米が紫色でした。
その後は、石舞台~橘寺~岡寺~甘樫丘を散策しました。
稲渕棚田~石舞台~橘寺~岡寺~甘樫丘
石舞台古墳
元は土を盛りあげて作った墳丘だったらしいですが、現在はその土が失われ、
巨大な石を用いた横穴式石室が地上に現れています。
埋葬されていたのは、蘇我馬子ではないかと云われています。
橘寺
橘寺という名は、垂仁天皇の命により不老不死の果物を取りに行った田道間守が
持ち帰った橘の実を植えたことに由来していると伝えられています。
聖徳太子が誕生したとされる場所があり寺院は聖徳太子建立七大寺の1つとされて
いて、本堂(太子堂)には、本尊として聖徳太子坐像(35歳時の像)と聖徳太子の
16歳の時の像が祀られています。
観音堂には、顎を右肘で支えている、お顔立ちが少年のような如意輪観音坐像が
安置されています。
境内には、人の心の二面性を表現しているという二面石があり、左右に善相と悪相が
彫られています。
岡寺
日本最古の厄除け霊場で西国三十三所第7番札所です。
春には綺麗な石楠花がいっぱい咲くそうです。
仁王門は重要文化財で、本堂には、塑造(粘土で作られています) の如意輪観音坐像が
安置されています。この仏像は、日本最大で最古の塑像観音像で重要文化財。
インド、中国、日本三国で弘法大師が造られた尊像で如意輪とは、物事を自分の意の
ごとく叶えて頂けるとの意との事です。
たいへん広くて静かな佇まいのお寺で、大きな塑造の仏様が印象に残りました。
亀石 (いつ、なんの目的で作られたかは謎)
甘樫丘
頂上から、明日香村内や橿原市内の大和三山や藤原京などの風景を望むことができます。
散策の途中に休憩するには良いところでたいへん景色が美しいです。
万葉の昔を現代に伝えている明日香村を散策出来た有意義な一日でした。