Anita O'Day(Vo)・・・・・Anita Sings The Most
Rhythm Section
Oscar Peterson(p), Herb Ellis(g), Ray Brown(b),
Milt Holland(ds), John Pool(ds)
USA. Verve MG V-8259 mono
Deep Groove Trumpeter Label Original
SIDE 1
1.'S Wonderful
~ They Can't Take That Away From Me
2.Tenderly
3.Old Devil Moon
4.Love Me Or Leave Me
5.We'll Be Together Again
SIDE 2
1.Stella By Starlight
2.Taking A Chance On Love
3.Them There Eyes
4.I've Got The World On A String
5.You Turned the Tables On Me
6.Bewitched
このアルバムとの出会いは、高校生の時。クラスメイトが
オスカー・ピーターソンのレコードをたくさん集めていて、
このアルバムをある日聴かせてくれたのが最初です。
すごくカッコいいと感じました。
当時は、ロックやアメリカン・フォークばかり聴いていたが、
こんなにスウィングして自分でも歌いたくなるほどのジャズ
ヴォーカルは聴いた事がなかったです。
ピーターソンのピアノも抜群です。
もちろんさっそく日本の再発レコードを入手しました。学校から帰宅
すると同時に毎日、何度も何度も聴いたものです。
フェイクする細かなフレーズも歌えるようになったと同時になんて
ジャズヴォーカルって粋でアメリカそのものの雰囲気なんだろうと
思いました。アメリカに行きたいとさえ思いました。
そして、貯金してアメリカで実際にアニタ・オディを聴いてみよう、
逢ってみようと思いアルバイトしました。
ついに大学4年の時に、ニューヨークのジャズ・クラブで
アニタ・オディのステージを見ました。
言葉も出ないほど感激しました。しかも、休憩の時にアニタ・オディや
バックのメンバーが私の席に来てくれて色々話をしてくれました。
日本人なの。東京・大阪 ? 若いわねぇ。学生なの。
ジャズ好きなのと。彼女に Anita Sings The Most のアルバムが
大好きですと云うとすごく喜んでくれて2回目のステージではこの
アルバムに収録されている「'S Wonderful」と「Stella By Starlight」
など数曲を打ち合わせもなく歌ってくれました。
バックのピアノ・トリオも彼女も最高でした。
ニューヨークで彼女のオリジナル・レコードを探しましたが見つかりません
でした。
大学4年の時には、オリジナル・レコードは入手していませんでしたが、
彼女のアルバムはほとんど手にいれていました。
就職して、どうしてもオリジナル・レコードがほしくなり探しましたがダメ
でした。
運良く2回目のアメリカ旅行の際、大学の体育館で行われていた
レコードコンベンションに遭遇しました。
他のほしかったオリジナル・レコードもざくざく。ここ掘れワンワン
状態で手荷物では持ち帰れないほどの収穫を得ました。
そうしてこのアルバムのオリジナル・レコードを入手できたのです。
日本で再発されたレコードやCDと聴き比べを何度もしましたが、
ヴァーブ独特の音質は当然オリジナル盤が最高。
日本盤やCDは変に高音と低音が強調されヴァーブ独特の
音質が死んでしまっており聴くに耐えないです。
高校生の時に日本盤を喜んで聴いていたのはなんだったん
だろうと思うほどでした。
以上とりとめのないお話で読む価値がない日記ですが、
我慢して読んでいただいた事に感謝します。
※オリジナル・レコード(オリジナル盤)とは、一番最初に販売された
生産国の物で、いわゆる初版もの。ファースト・プレス盤とも
呼ばれています。
現在、状態のよいものはすごく高額で取引されています。
当時のアメリカのレコードは、ジャケットも分厚く、レコード盤も
かなり厚みがあり重いです。
(ご参考)
You Tube でこのレコードの曲を聴ける映像がありました。
(映像のレコードジャケットはオリジナルのものではありません)
's Wonderful-They Can't Take That Away from Me
こちらの映像は、有名な映画「真夏の夜のジャズ」からの映像です。
"Sweet Georgia Brown" and "Tea for Two" at Newport Jazz festival in 1958.