火災と地震の影響で手を合わせる人の姿は見られず…。被災地の「彼岸の中日」は…。 (2024年3月20日)
20日は春分の日、彼岸の中日(ちゅうにち)です。被災地の寺では地震で墓石が倒れたままになるなど影響が続いています。 大塚カメラマンリポート 「輪島市のこちらの寺では火災と地震の影響で手を合わせる人の姿はみられません」 石川県輪島市河井町(かわいまち)にある蓮江寺(れんこうじ)。 朝市通りの火事で本堂などが焼けるなど大きな被害が出ました。蓮江寺(れんこうじ)と言えば、毎年2月に無病息災を願って犬の子と呼ばれる涅槃(ねはん)だんごを撒くことで有名な寺。 しかし今年の涅槃会(ねはんえ)は中止。地震で山門も倒れ、墓も崩れた状態が続いていて、彼岸の中日とは言え、墓参りに来る人は見られませんでした。寺の関係者によりますと墓の修復や寺の再建については連絡が取れない檀家がいる事などから今のところ全くの白紙だと言います。 20日の石川県内はマイナス36℃以下の強い寒気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定となっていて輪島市では昼前に24.3メートルの最大瞬間風速を記録するなど強い風が吹きました。気象台は、今夜遅くにかけて落雷や、竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意するよう呼びかけています。