石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

停止要請・・・

2011-05-10 04:02:40 | 日記

    5月6日、金曜日の朝起きたら、異様に首筋の凝りを感じた。どうやら、それが、風邪の始まりであったようだ。土曜日からは、頭痛・腹痛・下痢と、三重苦に責め立てられて往生した。日曜日までは、食事が取れなくて断食状態であったが、今日は、どうやら、小康を得た。

 しかし、まあ、私の風邪の事などはどうでもいい事だ。金曜日に菅総理が、唐突に静岡県の浜岡原発に停止要請をして、利害関係者達は、大騒ぎをしている。或る識者は、米国からの圧力だと解説し、又、或る識者は、リーダーシップをアピールする為の停止要請だろうと言う。

 何方にしても、原発の利害関係者では無い一沖縄県民としては、ここは、菅総理の浜岡原発の停止要請を支持したい。

   

      『  紙故に  尾鰭千切れし  鯉幟   』               石     兎


コード・ネーム・・・・

2011-05-07 02:35:23 | 日記

  米国、海軍特殊部隊(SEALS)が決行した、オサマ・ビンラディン殺害作戦のコード・ネームである「ジェロニモ」が、米国内で物議を醸している。

 アメリカインディアン全国議会(NCAI)のキール議長によると、ジェロニモは、1800年代後半に活躍した先住民の指導者で、南西部では今でも英雄として多大な尊敬を集めている。先住民戦士とビンラディンを関連付けることは、歴史の不正確な反映である。又、ジェロニモのひ孫にあたるハーリン・ジェロニモさんは、作戦を指すものであろうが、ビンラディン本人を指すものであろうが、ジェロニモの名を使用することは、非常に屈辱的であり誤っていると述べたそうだ。

 そりゃ、当然の事だろう。アメリカインディアンとしては、自分達の英雄であるジェロニモをビンラディンに擬する事は、断じて許せない事だろう・・・米国の歴史は、アメリカインディアンからの土地の簒奪の歴史であるのだから、どう考えても、ジェロニモの方に正義が有ったのだ。

 バラク・オバマ大統領は、自分自身も米国内では差別される側であるのに、何故、コード・ネームに「ジェロニモ」を採用(承認)したのか、私は、理解出来ない。

  

     『   早梅雨の   今日の晴れ間   旗日なり   』         石    兎

 

*呼称一つ取っても難しい。「インディアン」は、インドに行きたかったコロンブスが間違えて呼んだから妥当じゃないとか。先住民族だから「ネィテブアメリカン」。これは、その他の民族(イヌィットの方々など)全体を指し、一色単にされ、新たな抑圧呼称だとか・・・。いっそ、各部族名(スー族・アパッチ族・ホピ族等々)で呼ぼう等々。取りあえず、今の所「アメリカインディアン」と称するのを選んでいるそうなので、私も此れを採用してみた。

 

     


会議は踊る・・・

2011-05-04 15:25:17 | 日記

    幕末の長州藩の殿様の渾名は、「そうせい公」であったそうだ・・・その由来は、家臣が進言する意見には、「そうせい」と直ぐに取り上げた殿様だったからという事である。

 だから、長州藩士達は、西欧列強の植民地化の恐れのあった国難の幕末に、果敢に対処する事が出来たのだ。

 翻って、菅総理は、与野党の進言を虚心坦懐に聞いて取り上げて、果敢に実行させているのであろうか。答えは、「否」だ。菅総理が、大震災後に遣っている事は、委員会の乱立であり、委員会会議の結果待ちなのだ。

 昔、名作劇場で見た映画「会議は踊る」思い出してしまった。映画の内容は恋愛ものなのだが、1931年のウィーン会議を称してリーニュ侯爵シャルル・ジョセフ公の言葉「会議は踊る、されど進まず」から取っているそうな・・・各国の利害が複雑に絡み合い、遅々として進まない会議。結局ウイーン会議は更なる危機に、各国の妥協点と言う落としどころで、その後の欧州各国の平和協定は出来るのだが。何と言う時間の浪費。

 国難の時には、果敢に自ら決断して実行するリーダー。内外の意見を虚心坦懐に聞いて直ぐに実行させるリーダーが、望ましいと、私は、思うのだが・・・「会議は踊る」状態に成ってはいやしないか。

 

   『  この年も  ここまで来たか  春の果て  』            石     兎

 


ニュース・・・

2011-05-03 12:25:23 | 日記

     昨日の午後、私は、ラジオで重大ニュースを聞いた。

 2002年9月11日、同時多発テロの首謀者であるウサマ・ビン・ラディンが、パキスタンでの米軍の軍事作戦で殺害された・・・・・米国の十年間の執拗な追及が、遂に実を結んだのだ。

 私は、1967年か68年に、チェ・ゲバラのボリビアでの殺害のニュースをラジオで聞いた記憶が有る。そして、又、日本赤軍の重信房子の逮捕は、テレビのニュースで見た。

 最早、爆弾テロやゲリラ活動を主体とした革命運動の成功は、百パーセント不可能な時代に成ったのかもしれない。

 今や、時代は、インターネットを駆使したジャスミン革命の時代だ。

 

     『  梅雨入りの  曇天の空  鯉幟

             早梅雨恨む  沖縄の節句  』          石     兎


恋心・・・

2011-05-02 03:31:38 | 日記

  嘆き節を聞いた・・・

 運動公園の正面スタンドの下で、私から、一寸離れていたところに座っていた大学生らしき二人組の会話だ。

「比嘉、お前、江田春美知っているか」

「ああ、知っているよ」

「俺、日曜日に街で、男と一緒に歩いていた江田春美に会ったんだよ」

「江田の奴、男がいるのか」

「ああ、春美の奴、男がいるんだよ」

「ははは、ショックだったか」

「ああ、ショックだったよ。春美の奴、俺と目が合った途端に、男の腕にしがみついたんだぜ」

「そりゃあ、山田、お前の気持ちは、江田の奴に見透かされていたんだぜ」

「ああ、悔しかったよ」

「はははは、諦めろ、諦めろ。江田の奴より、綺麗な女の子は沢山いるぜ」

「しかし、何も、見せ付ける事はないだろう」

「ふふふ、山田お前の負けだよ」

「ああ・・・・・」

 

           懐 か し き 恋 を 思 っ て

      『  過ぎ去った  日々の彼方に  君が居て

                   花のかんばせ  変わる事無し」           石     兎