石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

横綱の品格

2010-01-30 08:25:11 | 日記
 私の知っている相撲取りが関係していた乱闘事件は、幕末の新撰組と大阪相撲の相撲取り達との喧嘩騒ぎであり、又、戦争中(第二次世界大戦)に有る宗教団体のメンバーだった、双葉山と警察の乱闘騒ぎだ・・・
 幕末の新撰組(芹沢鴨一向)との事件は、芹沢鴨の切り捨て御免が事件の原因で有り、双葉山と警察との事件は、警察による宗教弾圧が原因であった。二つ事件はそれなりの理由が有った。

 しかし、今度の横綱朝昇龍の事件は、弁解の余地は全く無いだろう。プロの格闘家が酔った揚句に一般人を撲って怪我を負わせたのだ。最早、朝昇龍の進退は極まった。
 
 もし、日本相撲協会が、横綱朝青龍を大相撲界から追放出来ないのなら、文部科学省は、日本相撲協会の財団法人(公益法人)として資格を取りあげるべきだ。


  『 冬の虫 細々と鳴く 庭の隅 』

  『 蝙蝠が ふわりと夜の 空に舞う  その不気味さに ドラキュラ思う 』      石    兎

地域振興策・・・

2010-01-28 23:14:52 | 日記
 さて、一頃(いや、今も有るはずだ)沖縄は、米軍基地のお蔭で金が沢山落ちているのに、「ぐだぐだ文句を言うな」と言う気分が本土(他府県)側の人間には充満していた。
 
 確かに、米軍基地を引き受ける見返りに、地域振興策として、沖縄には、莫大な税金が投入されたが・・・しかし、今度、名護市民は、地域振興策の誘惑に打ち勝って、基地受け入れ反対の市長選挙候補者を市長に選んだ。

 どうです、本土(他府県)の皆さん、米軍基地を引き受けたら、地域振興策として莫大な金が落ちますよ。米軍基地を引き受けて見たら、如何ですか。


   =  断食  =

  見えない物を見る為には、
  聞こえない音を聞く為には、
  どうすればいいのか。
  無論、答えは一つしかない。
  四十日四十夜の断食だ。


   『 栗色の 乙女の髪に 冬の風 』

   『 擦違う 乙女の香り 冬の夜 』               石    兎

 

インプラント

2010-01-27 01:40:45 | 日記
 歯で悩んでいる私には、インプラントの使い回しの報道は、衝撃で有った・・・私も、何時かは覚悟(私の臆病をお笑い下さい)を決めて、歯科医院に行かなければ成らないと思っていたし、又、新しい治療方法であるインプラントに希望を持っていたのだ。

 インプラントの使い回しを内部告発されたその歯医者は、自殺未遂事件を引き起こしたのだが。彼は、セレブの客には、新品のインプラントを使い、一般の客には、手術で使って失敗したインプラントを再使用していたと言う事である。

 いや、全く、歯科医院で丁寧な治療を受けようと思ったら、歯医者に、自分がセレブで有る事を証明する為に大金をどんと見せるしか無いのかと、思った。
 
 へへへ、これは、まぁ~私の歯医者に対する抜きがたい偏見だが・・・私と歯医者との相性は頗る悪い!何しろ、私は、子供の頃歯の治療中に、歯医者の指を噛んで、出入り禁止になった男なのだ。



     = 愛犬の写真 =

   倉太、一緒に、写真を撮ろう。
   それは、お前も私も、この世に生きていたのだと言う証に、
   屹度、なるだろう。
   時が過ぎ、誰かが、色褪せた一枚の写真を手に取って、見詰めて、
   はて、この犬の犬種は、一体何だろうと、
   倉太、お前の事を、屹度、考えるだろう。
        
                                   石    兎
 

名護市市長選挙

2010-01-26 02:09:10 | 日記
 名護市市長選挙は、大概の沖縄県民の予想した通りになったと思うが・・・早速、平野官房長官は、「名護市市長選挙の結果は、普天間基地の辺野古移設案に影響を与えない」と予防線を張る発言をした。
 
 沖縄県県民(大方の県民)は、去年の八月の総選挙の時に来県して、普天間基地の県外移設国外移設を主張した鳩山総理の言葉を忘れない!

 平野官房長官、鳩山総理に変な入れ知恵をするのは、止めて貰いたい!


   = 寂しい通りと田舎道 =

  もう、このウラソエ市には、人も車も通らない、
  寂しくて、静かな通りは無いのだろうか。
  私は、憧れる。  
  時は、夏の黄昏時。
  全く、人の気配の無い町の通りを、
  私は、去って行った人達の事を思いながら、
  一人、さ迷い歩きたい。
  もう、私は、人間と車にはうんざりだ。
  ああ、私は、このウラソエ市が村であった頃の静かで寂しい田舎道が恋しい。
  道の両側は、サトウキビ畑で、風が吹くと、
  サトウキビが揺れて、ざわざわと音をたてた、
  真夏の真昼のあの道。

                                       

  『 つくねんと 居間にいる朝 寒戻る 』            石     兎   

頑固一徹

2010-01-20 22:38:34 | 日記
 毎夕、走るために出かけている市の運動公園では、何かしら、面白い出来事に遭遇したり、面白い話を漏れ聞く事が有るのだが・・・新年2010年になってからは、何も無かったな、と思っていたら、私は、一月中旬始めの夕方の事を思い出した。

 その夕方は、世界的大寒波の影響を受けて、風が強く非常に寒かったので、案の定陸上競技場は、閑散としていた。人が直ぐに数えられる程しかない陸上競技場のフィールドの一角に老人が旗を立てて立っていた。その旗(正確に言えば幟旗なのだが)は、ノルディック歩行クラブ(間違っているかも知れない・・・記憶が、確かそんな感じ)の目印の旗で、老人は、一人で旗を強風から守りながら、会員達が遣って来るのを待っていたのだ。
 いや、しかし、私が帰った午後八時まで、その他の会員は一人も姿を見せなかった。

 全く、あれは、頑固一徹な老人の姿だが、滑稽だと見れば酷だろうか。

 
   =  遠い夜明け  =

  子供の頃、早く寝すぎた為に、
  夜半に目が醒めて、
  一人、夜明けを、待ち焦がれていた事があった。
  戸外の物音に、耳を澄ませながら、
  待っても、待っても、明けない、
  遠い遠い夜明け。
  そして、何時しか、私は眠りに落ち、
  気が付けば、寒い寒い日曜日の朝であった。

                               石   兎