石兎の風流日誌

日常に考えた事を俳句・短歌で綴る。

真夏の夢・・・

2011-08-18 14:10:08 | 日記

  昨夜、夢に一匹の犬が出て来たのだが・・・ 。その犬は、7月7日に死んだ愛犬の智太では無かった。

 私は、目が覚めてから(何故だ、何故智太では無いのか)と、自問自答した。

 もう、智太が彼の世に旅立ってから一ヶ月が過ぎたのに、智太は、私の夢に一度も姿を現さない。全く、無垢で無邪気だった智太は、つれない奴だ。

  

   『   門の角  送り火風に  揺らめけば     此の世と彼の世  確かに通う   』

   『   夏の夜や   夢に出て来い  亡き愛犬   』

   『   盆の夜   エイサー隊の   音遠し  』

 

 お盆も終わって腑抜け状態でテレビを見てたら、被災地の子供達は、もう新学期に入ったと言うニュース。

 確か、東北の被災地の子供達が、沖縄ユースホステル協会に招待されて沖縄に避暑に遣って来たのは、台風9号の遣って来る前だったと思うが・・・。(久々の大型台風。子供達怖くなかったかな。)

 しかし、台風9号の後は、天気の崩れは無くほぼ晴天続きの夏らしい上天気だ。被災地の子供たちは、屹度余震や放射能怯える事も無く、夜はぐっすり眠れて、昼間は、沖縄の夏を満喫した事だろう。良い夢は見れたかな・・・

 私は、何だか、この上天気が嬉しい。

  

   『   八月の  夕焼け雲に  見入るなり    』        石     兎

 


新盆・・・

2011-08-17 15:44:25 | 日記

 病気で苦しんでいた愛犬の智太は、投薬の甲斐も無く、7月7日午後3時55分、一声キャンと叫んで大きなため息を付いてこと切れた。享年十歳と七ヶ月であった。

 翌8日午前10時30分、愛犬の智太を動物葬儀社(ペット・エンジェル)で荼毘に付した。同日、午後1時、私は来世での再会を願いながら、智太の小さな骨を拾って骨壺に納めた。

  『   十年  ともに過ごした  愛犬の   智太病で  黄泉へ旅立つ    』  

  『   七夕に  愛犬智太  冥界へ   』

  『   セミ騒ぐ  朝に愛犬   荼毘にふす    』

 埒も無い事を書くものだと、思うかも知れないが。愛犬に死なれた辛さ悲しさ寂しさは、簡単に割り切って、忘れる事が出来るものでは無い。共に過ごした家の中の至る所で、在りし日の愛犬の姿が甦り、私の胸を締め付けて泪を誘う。

 いや、いや、智太は、現世を幸せに生きて、今は、天国に居るのだと、私は無理矢理に、自分自身に言い聞かせている。

  『   生終えし  愛犬今は  天国か    只それだけが   今気に掛かる    』      石     兎

 新盆が終わった・・・・皆々御馳走はどうだたか!ちゃんとご接待出来ていたろうか。

 知人に 「皆、帰って来てるかな・・・」 問いかけてみた。

 「智ちゃんは、一番に駆け戻って来ているし、皆一緒だよ・・・・逝く時も瑠々ちゃんが迎えに来てたし」 だそうだ。

 (そう言えば、智太は先輩犬の瑠々ちゃんが大好きだったな。瑠々ちゃんが一緒にいてくれてるんだ・・・)

 知人曰く 『東(アガリ)の方角から皆帰って来、帰って行く』 と言っていた。

 「天国」 って、東の空の向こうに在るのか。